自覚と成長
なんか少しむっとしてきた。
こうも差を見せつけられるのは好きじゃないわ。
だって負けてるみたいでしょ?
いつまでも置かれている手を、ちょっとだけ乱暴に振り払う。
そのとき触れた手にやっぱり動揺しながら・・・・。
振り払われた自分の手を眺めていたガウリイはあたしの目を見てふっと笑った。
「なにも怖くないぞ?」
「なにが??」
「どうにかなるわけじゃないからあまり気にすんな」
「だから何がよ!」
つめよったあたしはすぐに後悔した。
「ちょっ!はなして!」
ガウリイに握られた手を振り回す。
けどガウリイの方が力は強い、振りきれなくて・・・・・・。
「リナおちつけって」
「落着くわけないでしょうが!!」
「仕方ないなぁ、大人しくしないと・・・・・」
ふわっ・・・
もう片方の手が優しくあたしを抱きしめた。
なぁにぃ!?
「やだっ!はなして!!ガウリイ!くらげ!!」
「・・・・・・・リナ大丈夫だから」
ぞくっ
耳元に声と共にあたる息に、背中に悪寒が走る。
思わず体中に力が入った。
「あ、ごめん」
ガウリイの顔が耳元から離れた。
あたしの火照った顔が丸見えになってる。
「はなして!」
「リナ、恥ずかしいだろうけど別にどうにかなってないだろ?」
「え?」
「気にすれば気にするほどだめなんだよ、こういうのは」
「いやぁ、最近特に俺に触れるの動揺してるからさ・・・少しさみしいなーって」
「だ、だからって抱きしめなくても」
「でもこれでわかっただろ?変に意識しすぎてただけだよお前さんが」
ぽんっと頭をはじいて、ようやく腕から開放された。
何歩か下がって、ガウリイを睨みつける。
「ほら、行くぞ」
あたしが睨んでいるのにも動じないで、左手を差し出してくる。
なによ!!握るわけないじゃない!!
・・・・・・けど・・・・・それもくやしい。
「ほ〜ら、リナ」
一歩近付くガウリイ。
う〜・・・・・・・。
ゆっくりと右手を近づけた。
大丈夫、大丈夫。
手が段々と近づく。
ガウリイは手を全く動かさなかった。
たぶんあたしのことを考えてだと思うんだけど、たった数センチがあたしにはやけに遠かった。
・・・・どきっ
指先が触れる。
でもここで引いたらリナ=インバースがすたるわ!
思いきってぎゅっと手を握った。
その瞬間、ガウリイの顔は見たこともないような暖かい笑みに変わった。
「よしっ、行こうか♪」
「・・・・・うん」
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