感覚〜タッタ〜

まだあたしがガウリイと『つきあい』を始めていないころ。
別にこれはなんともなかったはずなのだ。
ガウリイは偶然知り合いの男と会い、夜に待ち合わせをした。
どうせ飲み屋で語り合っているんだろう。
これが女相手だったら今も昔もやだなと思っただろう。
でも今日は男相手なのに・・・・・・・。
いつもより広く感じられるベットに一人でごろんと横になリ、身体をもてあましていた。
頭の位置が低い。
だっていつもは腕があるじゃない?
片腕がなんだか落ち着かない。
だっていつもはガウリイに腕を回してるじゃない?
なにより目線のやり場がない。
だっていつもはガウリイだけ見てればいいじゃない・・・・・・・。
全てに不満を感じ、何もかもに不自然を感じた。

たった一晩。
時間にすればたった数時間でしかないはずなのに長い。
ガウリイがいない。
たったそれだけのこと。
たったそれだけの事なのに、あたしの身体はそれをのみこめないらしい。
頭の中ではのみこめないどころか、おかしな妄想ばかりが広がってゆく。
ほんとは女の人と会ってるんじゃないか?
その人とどこかの宿にいるんじゃないか?
その人とのほうが楽しい?
あたしといても楽しくない?
もしかしたら帰ってこないかも?
帰りたくない?
あたしといるのやだった?
自分でも考えられないぐらい後ろ向きな思考。
あたしらしくもない。
もやもやがいらいらに変わり、むしょうになにかを壊したくなる。
「盗賊いじめにでも行こうかなぁ・・・・・・・」
思い立ってふと窓を見ると・・・・・・・・雨だった。
「忘れてた、今日は天気悪かったんだっけ」
今日は本当についてない日らしい。
今にもなにかを壊したい衝動でいっぱいなのに。
いや、これ以上我慢してたら壊れるのはあたしかもしれない。
ガウリイが行ってからたったの3時間しか経っていないのに、あたしはなぜか話したい事でいっぱいになっていた。
耳に流れてくる鳥たちの会話がうらやましいほどに・・・・・・・。

いやぁ、くらいですねぇ・・・・・・・。
このあとガウリイ君はいつ頃帰ってきたのか・・・・う〜ん、なぞです。
リナちゃんを待たせているんだから少しは早く帰ってきたことでしょう。
たぶん!!!きっと!!それとも・・・・・・・・・・・・。