くらげのふくしゅう

バイトも用事も何もない久しぶりの日曜日。
暇人なガウリイのうちへきて二人でのほほんと時間を過ごしていた。
特に何かをするわけでもなくただただ時間を一緒に過ごす。
なんとなくパソコンが目に入ってネットをはじめるあたし。

ポチッ

電源を押すとガウリイが寄ってくる。
「なんか面白いページでもあるのか??」
隣でパソコンを覗き込むくらげ。
あたしは気にせずにいつも行っているページを巡回した。
でも何か疲れる体勢で、目を離さないままクッションを手にとった。

ぼすっ

後ろに適当に置いて寄りかかる。
(う〜ん、なにかが違う)
違うクッションを手にとって見る。

ぼすっ

寄りかかってみるがいまいち・・・・・・。
もちろんその間もマウスの音は途切れない。

カチッ
カチッ

そんなあたしをガウリイが目を丸くして見つめていた。
気にせずにページを見ていたのだが視線ってどうも気になるのよね。
我慢できずに隣をにらみつける。
「なによ?」
「ん?器用だよなぁ、リナって」
「どこが??」
「だってページ見ながらクッションとって、同時にするだろう??」
そういえば・・・・・・何かのテレビ番組で聞いたことがある。
男は同時に何かをするのが苦手らしい。
その反対に女は得意だとか。
電話をしながら書き物したり、家事をしながら子守りしたり・・・・・。
そんなことを思い出しながらもあたしは意地悪く鼻で笑ってみた。
「ふっ、くらげには無理かもね♪」
「なんだよ、それぇ!俺にだってそれくらい・・・・出来なさそうだなぁ」
「くすっ、あっさり認めるのねぇ?」
「い〜んだよ、リナが出来ることは俺に出来なくても」
「なんで??」
「リナに出来ないことを俺が出来ればいい。せっかく一緒にいるんだからさ」
「たとえば?」
そんあことあるだろうか、と思いつつも聞いてみた。
ガウリイに出来てあたしに出来ない??
力技ぐらいよねぇ。
しかしガウリイは自信ありげににっこりと笑う。
「何も出来ないと思ってるだろ?」
「自信ありげじゃない?」
「まぁな」
そういってあたしの後ろのクッションを奪った。
代わりにガウリイが後ろに座って、あたしは少し持ち上げられてしまう。
「ちょっと!!」
下ろされた位置はガウリイの膝の上。
後ろから伸びてきた手に、あっさりとつかまった。
「せっかくの日曜日をもっと楽しみたくないか?」
「な・・・によ、それ」
あたしの背中に冷や汗が流れる。
まさか・・・・まさか・・・・・。
「リナばっかり楽しそうだしさ、ちょっとぐらいはいいよな」

はむっ

みみにぞわっとした感覚が走る!!
「うひゃっ」
「りなぁ、誰が何も出来ないって〜??」
「きゃはははっ、くすぐらないで!!ご・・・ごめんっ!うきゃっ!!」
「くらげをなめんなよぉ〜♪」
あたしのわき腹をくすぐる手がいっそう細かく動く。
「きゃはははは!!ははっ!!う〜!!や〜め〜れ〜!!」
腹が・・・・笑いすぎでいたひ・・・・・。

ネットをつなげっぱなしなのも忘れたまま、あたしは一時間以上もくすぐられるのだった。
もちろんそのあと消すのも忘れて、二人して爆睡。
そのつきの電話代は・・・・・・・・・・・・怖かったらしい。
「はやくADSLにしようね、ガウリイ」
「あぁ・・・・バイト代が・・・・・」

あたしもADSLにしたいですぅ!!!!
ネットし放題・・・・・・・よだれが出そう(笑)
あはは、い〜なぁ電話代が高くて怒られなくてすむしぃ。
一人暮らしでもして自分で払えばいいんだろうけど無理だし。
・・・・・・・・だって大変じゃない?
もうちょっとのあいだは勉強に専念したいし。・・・え?なにほざいてるって?
いや、ことしはがんばって来年ちゃんと国家試験にうかりたいしね♪