カワイイ
別に何の日でもなく、ただただ普通の日。
あたしとガウリイは他愛もない会話をしながら町をあるっていた。
ノルティースシティとかいってたかな、ここは。
暮らすには平和でいいところかもしれない。
でも旅人には何もなくて、あまり面白いとはいえないわね。
そんな町で見つけた一軒の雑貨屋さん。
さっきから会話しながらちらちらとお店を見ながら歩いているけどそこのお店だけはなぜか興味を引かれた。
「でさ、ガウリイ。話の途中悪いんだけどあの店行っていい?」
「え?あ、いいぞ」
カランカラン
かわいらしい音のなる扉をくぐるとそこには凝ったデザインの家具やらなにやらであふれていた。
うわぁ、フィリアとか連れてきたら喜びそう。
なぁ〜んてことを思っていたらあいつもそう思ったらしい。
「そういや、こんなん好きな恐竜いたよなぁ?」
「きょ・・・・・・・・きょうりゅう・・・・・」
あまりの言いように口が引きつった。
その恐竜のスカートの中を見たのは誰だ、ったく。
そういえば・・・・・・・・・・見たのか、こいつ?
いや、具体的には聞けないんだけどでも・・・・ねぇ・・・・・?
「思い出すのはそれだけ??」
「へ?」
やっぱり普通はスカートの中も一緒に思い出さないだろうか。
あれだけ派手にぶちのめされたのに覚えてないなんてことはないだろう。
しらばっくれてるのか興味がないのか・・・・・・う〜ん??
そんなときだった。
とあるものが目に入った。
「あ!かわいい!」
「え、おい!」
邪魔なガウリイを押しのけて近寄ったもの。
それは―
「う〜ん、このマリアがいい感じ♪」
ガラスの中に小さな十字とマリア様の入ったペンダント。
それが窓からの光をうけて綺麗に光っていた。
手にとって見ると後ろから透ける光が入ってなんとも綺麗な輝き具合。
たまには・・・・・
「へ〜、リナも好きなんだこういうの」
後ろからのガウリイの声ではっとした。
邪魔、よね・・・・・。
あたしはすぐにそれを戻してガウリイと向き直った。
「べつに〜」
「買わないのか?」
そんなにきょとんとしなくてもいいとおもうんだけど。
その顔の前で軽く手を振っていう。
「買わないわよ、つけないしね〜。あっちの家具も見てくるわ」
「ふ〜ん」
納得の行かない顔で返事をして、とことことあたしのあとをついてきた。
ちょっとほしかったけど・・・・・・・・次見よ。
この店にあるのはどれも凝ったつくりだけどシンプルであたし好みのものばかりで困った。
ガウリイがいなければもっとゆっくりみたいんだけどね。
あきらめてそろそろ帰ろうと振り返ると・・・・・・・・・・いない!?
そのとき音が!!
チ〜ン♪
「ありがとうございますね」
はいぃ〜!?
ガウリイがお買い物・・・・・・・あのガウリイが。
「めっずらしいわね、あんたがかいもんなんて」
そういうとガウリイはにっこにっこ笑って袋をあたしに差し出した。
「ん?」
「あけてみな」
言われてあけた小さな袋の中には・・・・・
「え、あんたこれ」
「欲しいんだろ?」
「買わないって言ったじゃない、あたしは」
「だってさ」
「なによ」
「あんなのこの『かわいい〜!』って欲しいと同義語だってばあちゃんが」
・・・・・・・・・・おそるべしばあちゃん。
そんなことまで孫に教えてたんかい。
なんかはずかしいじゃない、こういうの。
だってあたしは戦わなきゃいけないからつけるときないし。
なんか・・・・・・悪いなぁ。
大事なものを扱うようにそっと袋に戻すとガウリイが黙って袋を奪い取った。
あ・・おこった・・??
「あの・・ガウリイ」
「服の中に入れてれば邪魔じゃないぞ?ほら、ちょっと寄ってきな」
「でも」
「たまにはプレゼントぐらいさせてくれって。な?」
に〜っこりわらったガウリイには逆らえなくて、あたしの首に初めてペンダントガ飾られた。
「おし!かわいいかわいい」
「頭なでないでよ!!」
「照れるなって♪」
「違うわよ!!」
「顔紅いぞ・・・・・・・・・??」
「ち・・・・・ちがうわよ!1」
「そ、じゃぁそういうことにしておこうか。ほら、いくぞ」
そう言っていやつきながら出されたガウリイの手を遠慮なく振り払うあたし。
「違うからね、信じてないでしょう」
「はいはい」
「ガウリイ!」
「リナちゃん?人から物をもらったらどうするの?」
「うっ・・・・・・・あ・・あ・あ・あ・あああああリガトゴザイマス」
「ぷっ・・・・・はっはっは!!!どういたしまして♪」
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