境界線

「ふーっ!なんか疲れたね、ガウリイ」
宿に戻って最初の一言がこれだった。
今日はとにかく疲れたのだ。
何かにつけてキャロが突っかかってくるし、なぁ〜んかキャロの彼がガウリイとにらみ合ってるし。ガウリイはのほほんだし・・・・・・・・・・・・・。
「なんだったのよ、今日は??」
「う〜ん、この町についたばっかりのときに寄ったバー覚えてるか?」
「ん〜?あぁ、行ったっけそういえば。それが??」
わけもわからないあたしは先を促した。
とりあえず目に入ったのでベッドにづわる。
それを見ていすに座ったガウリイ。
いいづらいのかぽりぽりと頬を掻きながら――
「見てすぐに気づいたんだけどうるさかった後ろのカップルの女がキャロかなーって」
「・・・・・・え?」
たしかにあそこにはうるさかったカップルがいたけど・・・・。
あたしから見えたのは男のほうだけだったけどキャロの彼氏とは違う人だったし・・。
バーの様子を頭の中に思い浮かべたがキャロは出てこなかった。
なによりあそこにいた女は手当たり次第に男をナンパしていたような。
キャロがそんな子だとは思えないあたしはガウリイをにらみつけた。
「顔は見てないけど絶対違うわよ」
「あのさ、怒らない?それとあんまり気にしない?」
「何をよ?」
「これからいうこと」
「あたしが怒るようなことなの?」
「・・・・・・・たぶん」
「気になるから言って」
ふいっとそっぽを向いていったあたしをガウリイは立ち上って抱きしめた。
そのまま持ち上げられていつのまにかあたしはガウリイの膝の上に。
「ちょっと!」
「まぁ、いいじゃんたまにはさ」
そういって伸ばされた手にあたしは捕まえられる。
・・・・・・・・・・・・ったく。
「で?」
「ん〜、お前さんがトイレに行ってる間に後ろの女に声かけられた」
「・・・・・・・・・・・・キャロなの?」
「あぁ」
「・・・・・・・・ん、そっか」
「ま、きにすんな」
そういいながらガウリイはあたしのあたまをがしがしっとなでまわした。
いつもならふり払うんだけど・・・・・・そんな気分じゃない。
そっか・・・・そっかぁ・・。
突然目の前がゆれた。
「うわぁっ」
ただガウリイに倒されただけだったらしい。
ガウリイの腕を枕にあたしはねっ転がった状態になっている。
やっぱりこれもいつもなら振り払うんだけど・・・・。
「お?めずらしいなぁ」
あたしから握った手をガウリイは優しく握り返してくれる。
ん〜、あったかいわよねこの手は。
これはほんとなんだよね?
「りな??」
「なによ」
「そんなに手をすりすりされても・・・・」
「キャロもあったかかったのよ、手」
それは買い物に行ったときにキャロから差し出された手。
たしかにそこにはぬくもりがあった。
言ってる事にうそも感じられなかった。
なのに・・・
「リナ」
「難しいんだねぇ、なんかさ」
「そんなことないぞ?」
そういいながら脇に手を入れてあたしを持ち上げた。
寝てるガウリイの上にあたしを乗せる。
・・・うわぁっ・・・・はずかしいんですけどこれ・・・。
少しだけ熱が頬に集中している。
絶対に紅くなってるわよね、いま・・・。
なんとかごまかしたくってあたしは勢いよくしゃべった。
「な、なにがそんなことないのよ!!」
「・・・・耳元で叫ぶなよぉ・・・ったく、いいかげん慣れなさい」
「な・・な・・・慣れろっていわれても」
「ま、とにかくだ!俺がリナを裏切ると思うか?」
「まっさかぁ、くらげだし」

べちっ

「いたいじゃない!」
「くらげは余計だ」
「だからってでこぴん・・・・・」
「と〜に〜か〜く!俺はしない!簡単だろうが。アメリアだってゼルだってな」
「わはっはわよ」
「え?なんだって??」
いやな笑みで聞き返してくるガウリイ。
むかつく!!
「わはっはっへいっへふほ!!」
「・・・・ぶはっ!!!何いってるかわかんないなぁ」
「ははしへ!!」
あぁ〜!!うっとおしい!!
ガウリイの両手があたしの口を大きく広げて引っ張っている。
それはもうこれ以上開かないぐらいまで!
「がうひ〜!!!」
「ははははっ、まぬけ」
「あんは、ゆふはなひはよ!!!」
「ぶははははは!!!」

友達の境界線は難しい。
旅ばかりで友達を作る機会の少なかったあたしにはさすがに堪えた。
どこからが知り合いでどこからが友達なんだろう?
ましてや親友なんてどこから?
あたしには学ぶべきことがまだまだあるらしい・・・。

これもだいぶ前に書いたものだったり・・・・。
だめだねぇ、早く更新しないと。
ってか、その前にお客様からいただいた小説がたまっているのでそちらをアップさせないといけないんですよね(おい、こら・・・)
お客様のページが改装すんでいないのではやいところ進めなきゃ!!