ピッッ!
今日も布団でうなりながら転がる少女がいる。
片手には携帯をもってなにやら難しい顔。
紅茶のように鮮やかな栗色の髪に、大きくて意思のある瞳。
何よりその瞳の色こそが彼女の魅力で、それはルビーのように紅い。
一度見たら印象に残るだろう少女。
リナ=インバース、彼女の名前だ。
このあたりでは有名な姉妹の妹で、姉はルナ=インバースという。
姉もまた鋭い美しさがあった。
並べるとこの姉妹はそれほど似てはいないのだが、中身は結構・・・いや、かなりといっていいほどにていたりする。
先ほどまでリナと携帯で話していた相手はこう断言する。
似てはいるけどリナは子供だ、と。
さっきもそうだった。
「なぁ〜にがよい子は早く寝ろ、よ。まったく!」
リナはこの言葉がおきに召さない。
自分より年上の彼にそういわれるのは仕方がないことなのだが、彼の頭はくらげ以下であった。
そんなくらげに子ども扱いされるのはプライドが許さないらしい。
額にはうっすらと青筋が・・・・・・。
なにかしてやりたい、でもどうせ軽くあしらわれてしまう。
そんなこんなで少女は最近うなっていた。
・・・・くだらないといったらそれまで。
そんなことで悩めるのも彼との仲が順調だからこそだ。
「くらげのばぁ〜か」
携帯に向かってしゃべる姿は少し間抜け。
自分の部屋だしまわりはきにならないリナは更に間抜けな姿を・・・。
「だからくらげなのよ!」
「ここまでだと思わなかったじゃない!」
「仕事があるなら先に言えっての、ばかくらげ」
「イブが終わっちゃうでしょう・・・・」
「ガウリイなんかきらいっ」
ピカッ
最後の言葉を言ったとたんにマナーモードの携帯が光った。
画面には紙飛行機が映し出されている。
「めーる?」
『俺のこと嫌いか?』
あまりにタイミングがよすぎてどきっとした。
大きく頷きながら返事を打つ。
『くらげのば〜か』
『リナはよい子じゃないんだ?』
『子供じゃないわよ!』
『ふ〜ん?ごきげんななめ?』
ぴしっと額に青筋が増えた・・・・・。
『べ・つ・にっ!!』
『まったく・・・・・』
ガチャリ・・・・
「・・・えっ」
「メリークリスマス、リナ♪よい子じゃないからプレゼント無しな♪」
「な・・ななななななっ」
「ん?」
ゆっくりと近づいてくる白ひげの真っ赤な仮装の人物は紛れも無くガウリイ。
帽子の下からのぞく青い瞳はいつもどおり優しい。
「仕事じゃなかったの!?」
「あ〜、ほらサンタさんはプレゼント配るのが仕事だろ?」
そういっていじわるく笑った。
ピカッ
「あ、アメリアからだ」
「おい、よい子は携帯きろよ?」
「なんでよ」
「プレゼントやらんぞ」
「別にきらなくったっていいじゃない」
「だ〜め」
ガウリイが大きな袋を置いて、ベットに座っているリナの肩に手をかけた。
もう片方の手で携帯を取り上げてきってしまう。
ピッッ
「ふふっ、素敵な夜をプレゼント・・・・・♪」
そしてついでに電気も。
ピッッ・・・・・・・。
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