獣将軍覚醒
<2>
「ゼロス、ゼリスを連れて人間達の所へ行きなさい。ゼリスのお披露目よ♪」
「はい、お披露目ですね?何をしてきてもかまいませんか?」
「う〜ん、今日は何をしてきてもいいわ。せっかくお披露目するなら派手な方がいいもの」
「じゃあ、いってきます。リナ、僕につかまって下さい。空間を渡りますよ」
リナはゼロスのいうとおりゼロスの手につかまり、二人はその場から消えた。
ゼラスは二人が行ったのを確認すると大きくため息を吐いた。
「はぁ〜、体は人間だから空間が渡れないのよね〜、何とかしなきゃいけないわ・・・・
あの服をいじれば何とかならなくもないけど、結構めんどうだしゼロスにやらせようかしら」
ゼラスはグラスを取り出して、どこから取り出したのかワインを注ぐ。
それを隣のテーブルに置くともう1つのグラスにもワインを注いだ。
ここにはゼラスしかいないのにテーブルの上にはグラスが2つ。
「さっさと出てきたらどう?ゼロスが行った時に来たんでしょう?ほら、せっかくワインも注いだんだから」
「ふん、隠れた訳ではない。姿をあらわす機会を逃しただけだ」
その場に姿をあらわしたのは・・・・・・・・・グラウシェラーだった。
ゼラスはグラウシェラーにグラスを渡すと、自分のグラスを手に取りワインを飲み始める。
「様子を見に来たんでしょう?大丈夫よ、計画通りだわ」
「そうか、今度こそは神族を滅ぼせそうだな」
「えぇ、戦う相手はあの子よ。人間相手になると甘く見て小数しかよこさないでしょうね。それもわかぞうしかね。
そこがねらい目、あの子は神族より強いわ。何しろ私が力を与えたのだから」
「私も力を与えたぞ。あいつは強い、あわててあいつらは応援を連れてくる。最終的には長老が出るだろうな。
そうなったら私の部下の出番だ。シェーラに長老どもを倒させて、スィーフィードナイトをおびき寄せる。」
「スィーフィードナイトが現れる前にシェーラは戻すんでしょう?ゼリスがやったように見せるためにね。
そして、ゼリスに倒させる。もちろんあの子だけじゃ無理でしょうけどねぇ。ゼロスに手伝わせればいいわ」
「あいつが1人で倒したように見せかけるんだろう?ゼロスが手伝ったらばれるんじゃないか?」
グラウシェラーはワインを飲まずにただグラスをまわして眺めているだけ。
一方ゼラスは話しながらもワインを飲んでいる。
もうなくなったらしく、2杯目に突入。
「大丈夫よ、その辺はなんとでもなるわ。そのあとが重要なのよねぇ」
「あぁ、スィーフィードナイトを鍵にしてあるんだろう?」
「そうよ1番良い方法でしょう?神族も倒せるし、私達の願いもかなう。まさに一石二鳥よ♪」
「そうだな、祝いに今日は少し飲むとしよう」
「あら、あなたの少しは当てにならないわ」
「大丈夫だ、何本か持ってきた」
「用意のいい事♪」
──カチャン
二人がグラスを合わせた。
「乾杯♪」
「ふん、人間の真似もたまにはいいな。乾杯」
|