I
want you
さぁー――――――――っ
5人の頬を涼しい風が撫でる。
人間なら思わず伸びをしてその辺で昼寝でもしたくなるような陽気。
「んー―――っ、きもちぃ♪」
案の定リナさんは伸びをして空に光り輝いている日を仰いだ。
やはり人間なんですよね、貴方は。
ふとした瞬間に見せつけられる異種の壁。
それは思ったよりもはるかに厚かった。
最初は惹かれたばかりで何も見えていなかった。
異種というのがどれほどのハンデとなるのかを・・・・・・。
こうまざまざと見せつけられるとぼくの心が闇に包まれていくのがわかります。
いや、こんなに眩しい光景を見ると無意識に闇を求めてしまうのでしょう。
リナさんが輝けば輝くほどにぼくは闇を求める。
ま、僕は魔族ですから闇を求めるのは一向に構わないんですけどね♪
ただ・・・・このままだと最悪の事態となるかもしれないです。
そう――――――ぼくが殺す、愛しさ故に。
「ゼロス?」
「・・・っ・・・うわっ!?な、なんですか??」
急にぼくの目の前に飛び出したリナさんはせのびをしてぼくの顔をのぞきこんでいた。
・・・・・・・・ぼくじゃなくても驚きますよね、っていうかかわいいなぁ♪
こういう瞬間は別に種族の違いなんて気にしないでいられます。
愚かな錯覚ですけど、ぼくとリナさんが同じモノのように感じられるんです。
今、同じ場にいて、同じ目線で、リナさんは僕だけを、僕はリナさんだけを見ている。
ね?きっとこの瞬間だけはリナさんと1つなんです。
でも・・・・貴方が気持ち良いと言う風は僕にはそう感じられない。
僕が心地よい闇はあなたにとってそうではない。
ものすごく、僕の中がいたいです。
この感覚をなんといえばいいんでしょう?
僕の中、正確に言えば胸のあたりがものすごく重くいたくなるんです。
これもあなたには感じられないことなのでしょうか?・・・・闇のように。
それともこれはあなたと1つでいられる瞬間?
考えれば考えるほど欲って出てくるんですね。
あなたの視線を
興味を
心を
身体を
何もかも・・・・・
僕はリナさんがほしい。
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