空色の証
「あなたに会う前のガウリイはそんな事も忘れてたわ。おまけに瞳はナイトブルーだし、かわいくない事かわいくない事」
「それから?」
めずらしくリナが熱心に話に聞き入っていた。
俺も久しぶりの「姉さん」の声を聞き逃したくはない。
「偶然ガウリイがこの店に来たときはおどろいたのよ。だって私達は二人とも家出していたから。もちろん別々にだけど」
「そうだったの、ガウリイ?」
「そういえばそうだった気がする」
「私が話しかけても笑わないでしょう?それに頭に手をやってもよけれられるのよ?だから『あんたにはナイトブルーがお似合いだわ』っていって他のものを飲ませなかったの」
「へ〜、なんか意外」
「私こそ意外よ!まさか女を紹介されるとは思わなかったもの」
ぼふっ!
再びリナが沸騰する。
「あら、違うわけないわよね?」
「いや、違います!!」
「へ〜、早いとこおとしなさいよガウリイ」
「この後がんばるつもりだよ」
「それじゃぁ、もっと飲ませるべきだったかしら?」
「何言ってるんですか!!ガウリイもふざけないでよ」
「ふざけてないって、それじゃもう行こうか」
「ガウリイ、がんばりなさいよぉ」
「今度は子供でも紹介しに来てくれ」
「なななっ!な!な・・・な・・・・な・・・」
「・・・・・がんばってみます」
頼りない返事をして、真っ赤なリナの手を握って店を出た。
カランカラン
「リナちゃんじゃないと私も母さんも認めないからね〜!!」
そんな声が後ろから突き刺さった。
余計に難しくしやがって・・・・!!
とりあえず手はつなげたし、抱きしめるところから始めよう。
そしていつか俺達の証を姉の元へ連れて行こう。
形のない証をいくつもらっただろう。
リナに聞かせられるような言葉が見つからない。
平凡な言葉でいいならいくらでも言おう。
これからもいつまでも、愛してる。
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