僕は君に・・・
家に一人で帰るのがいやで、ガウリイの車で帰ることとなったあたし。
・・・・・・・・・・・・・・すっご〜く重かった。
いや、なにって?
そりゃ車の中がよ・・・・・・・・。
家が近いからよかったけど遠かったらと思うと・・・・・・・・・・はぁ。
話しかけるタイミングを失って、あたしは仕方なく肘をついて窓の外を眺めた。
そういやあいつどうしたのかね〜。
いまごろおりのなか?
次に見かけたらぶちのめしてやるわ・・・ふふっ・・・・ふふふっ・・・・。
「あいつにはもう近づくなよ」
ギクッ・・・・・・・
なんで考えてる事がわかるのよ。
もちろんそんな事は口には出さず、ちらっとガウリイの顔を見ただけですぐに目線を戻した。
「見かけてもほっておけ、いいな?」
「いや」
「いやって、おまえなぁ」
「だってあたしに抱きついたのよ!?ずぇ〜ったいに許さないわ」
思い出すだけでも背筋が凍った。
あぁ!また怒りが込み上げてきた。
「・・・・・・・リナ」
「・・・・なによ」
口調の変わったガウリイの声に思わずびびる。
「あいつの手紙全部読んだか?」
「へ?全部は読んでないけど?」
何よ、怒ってる訳じゃないの??
最近こいつが何考えてるのがよくわかんないわ。
気づくとじ―っっとあたしをにらんでたり、目があうとわざとそらしたり、なんなの??
「俺のポケットに入ってるから読んでみろよ」
「ん〜?なんかあるの??」
ごそごそとガウリイのポケットをあさって、例の手紙を取り出した。
かさかさと開いてなかを読みなおす。
「・・・ん〜、この辺までは読んだのよね。たしかこの辺・・・・・・・・僕はわかったんだ。僕は君を守るために生まれてきた。僕は君に恋してる・・・・・・・じゃない、これって・・・・・・」
「そう・・・・・・恋って字じゃないんだ。そんな奴にお前さんは渡さないよ」
「・・・・・・僕は君に変してる」
ひゅるる〜
その日の風は心なしか冷たく、強く、悲しげだった。
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