弱点
その日の夜あたしはイライラの頂点まで達していた。
ここ1ヶ月、夜中に出かけようとするとガウリイに絶対捕まってしまうのだ。
もちろんガウリイの方が正しいのはわかってる。
まあ、強いと言ってもあたしも女の子だし夜はいろいろと危険だ。
今まではそんな事気にしなかったが、1ヶ月前油断した隙に男に襲われてから少し気をつけるようになった。
(あの時は本当に恐かった・・・・。でもガウリイがちゃんと助けに来てくれたんだよね。)
そして、ガウリイの姿を見たらほっとして・・・・・・。
「・・・・・一生の不覚だわ、あれは」
そう、あたしはガウリイの胸でおもいきり泣いてしまったのだ。
最初はおどろいてたが、何も言わずに抱きしめてくれた。
(うわ、思い出したらはずかしくなってきた。)
触らなくても頬が赤くなってる事がわかる。
あたしはベットの上に寝転んだ。
シーツがひんやりとしていて気持ちい。
「はあ、行ったらまた捕まるんだろうなぁ・・・・」
あたしは必死にガウリイにばれない方法を考えた。
・・・・・しかし。
考えられる方法はすべて試している。
そしてことごとく失敗しているのだった・・・・。
「あ〜、もう!ガウリイのばかぁ!!!!」
「なんで?」
後ろから急に話しかけられ、ベットから落ちそうになった。
「お、おい。気をつけろよ」
ガウリイに落ちる寸前で支えられたので、なんとか落ちずにすんだ。
「あんたが急に話しかけるからでしょうが!!」
あたしは怒鳴りながらベットに座りなおす。
ガウリイもその辺にあった椅子に座った。
「で、なんのよう?」
「いやぁ、そろそろイライラの絶頂かなぁと思ってさ」
そう言ってガウリイはにっこり笑った。
(い、いや。そうやってにっこり笑われると何も言えないじゃない)
なんとなく目のやり場に困ってそっぽを向く。
「そっぽ向くなよ、リナ」
「・・・・・・」
あたしはそっぽを向いたまま何も答えない。
すると、ガウリイが椅子から立ちあがった。
すたすたと近寄ってくる。
(・・・一体何を?)
と思ったのもつかの間、気づいたらガウリイの腕の中だった。
「ちょっと!はなしてよ!!」
「・・・・・心配なんだよ」
ガウリイの切なそうな声が耳元で聞こえるので思わずどきっとする。
「は、はなしてってば!!」
「もう離したくない」
「何言っ・・・・・ん・・ん!!」
反論しようとしたが口をふさがれて何も言えなくなってしまった。
急にガウリイの舌が入り込んできた。
「・・んっ!!・・・」
だんだん息苦しくなってくる。しかしガウリイは離してくれない。
自分で離れようとしたのだが、全く力が入らなかった。
「・・・ん・・・っはあ!・・はあ、はあ」
ようやく離してくれた時にはかなり息があがっていた。
「ちょ、ちょっと何するのよ!!」
「だってお前口で言っても聞かないだろ」
「だからってあんな事しないでよ!」
あたしがそう言うと、ガウリイは少し悲しげな顔をする。
「そんなにいやだったか?」
「い、いやとか良いとかいう問題じゃないでしょ?」
自分でもわかるくらい声がうわずっている。
「俺にはそういう問題だ」
「あのねぇ・・・・・・・・」
「どっちなんだ?」
「・・・・・・」
いつになく真剣な顔で聞いてくるので、答えに詰まってしまった。
ここまできたらはぐらかすわけにはいかないだろう。
「いやだったら離した後に呪文ぶっぱなしてるわよ」
「ほんとか?じゃあ、もう一回してもいいか?」
見た事もないくらいの笑みで聞かれて断れなかった。
どうやらあたしはガウリイの笑みに弱いらしい・・・・・。
「え、え〜っと。・・・・・・いいけど、苦しくしないでね」
最初に許したのが甘かった。
その後リナは一晩中ガウリイににっこりと迫られて、断れないのであった。
どこまでいったかは・・・・・。
それは秘密です
どうでもいいけどガウリイは何をしにリナの部屋に来たのでしょう・・・。
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