神様の贈り物
その日俺達は、セイ・・・・なんとかって町でゼル達と別れた。
アメリアも一応皇女なわけだし、いろいろと忙しいのだろう。
まあ、ゼルは・・・・・・・・・・。がんばれ!
人の応援よりも自分のほうをどうにかしたいのだが、相手がリナだからしょうがない。
でもそろそろ限界なんだけどなぁ・・・・・。
「はぁ・・・・」
「ガウリイ?あんたがため息なんてめずらしいわね」
「俺だってため息ぐらいつくさ」
「ふ〜ん、それよりあたしの話聞いてた?」
「食いもんの話か?」
あ、やば。
と思ったが時すでにおそし・・・・・・。
手にスリッパを持ったリナが大きく飛んだ。
っすぱこ〜ん!!
「この、くらげ〜!!」
「いてて、これぐらいで叩くなよ」
「あんたが悪いんでしょ!」
「話聞いてなかっただけなのに・・・・・」
「だけですってぇ!?・・・・・ドラスレくらいたいの?」
「うわぁ〜、リナごめん!俺が悪かった!」
「ふん、わかればよろしい」
満足そうな顔でリナは俺の前を歩く。
その後姿は力で満ち溢れている。
あの小さな体のどこに力が入っているのだろう。
だが、弱さも持っているのを俺は知っている。
リナを守りたい、あいつの嫌がるもの全てから・・・・・・。
「ねぇ、ガウリイ」
「・・・ん?呼んだか?」
「またボケ〜っとしてる。なんか考え事?」
「・・・忘れた」
「あ、そう」
「それより、なんだ?」
「あ、たいした話じゃないんだけど」
「俺にもわかる話か?」
「わかるわよ。あんたのことなんだから」
「俺の?」
リナの言葉に少しうれしくなった。
リナが俺の事考えてくれたのかと思うとなんかうれしい。
「ガウリイってさ、天からニ物も三物も与えられたのにくらげだなぁっておもったの」
「う〜ん、神様も忙しいから1人にかまってられないんだろ」
「・・・・・・・・」
神様って金色の魔王のことかなぁ・・・・・・。
う〜、そういう事になるよね・・・・・。
なんか、あれが神様だとは思いたくないな。
「リナ?」
「え?あ〜、でもあたしには全部くれたみたいね!」
「・・・・・・胸は?」
「ふっふっふっふ・・・・ドラスレ撃つわよ!」
「安心しろよ。俺が大きくしてやるから」
「な、な、な!?」
あ、やっぱり。顔が真っ赤になってる。
かわい〜よな、こいつ。ほんとウブなんだから。
でもこのままだと、動けないだろうな。
しょうがないなぁ、こいつは・・・・。
「リナ、早く行こうぜ」
そういってリナの手をとった。その瞬間、リナの顔はさらに赤くなる。
「早く飯食べようぜ。いっぱい食べれば胸も大きくなるって」
「え?」
「だから、大きくしてやるって言ったろ?」
「・・・・・・・。こぉのくらげ〜!」
「なんだよ。そんなに腹減ったのか?」
「うるさぁい!・・・・竜破斬!!」
「うわぁ〜!!!!!」
リナの怒りのドラスレによってガウリイは森に消えた・・・・。
もちろん、全身黒こげで・・・・・・・。
「・・・・・・ガウリイのばかぁ・・・・・」
1人残ったリナが真っ赤な顔でつぶやいた。
そして、森の中ではガウリイも1人でつぶやいていた。
「ほんとは、リナに会えた事が一番の贈り物だから他はいらないって言いたかったんだけどなぁ・・・・」
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