小春日和

ぽかぽかした陽射しがきもちよい絶好のピクニック日和の午後。
そんな中、小鳥達のさえずりを遮り突然リナの絶叫がこだました・・・・・。

「あーーーーーーーーーーーーー!!!」
リナのいきなりの叫びにこけるガウリイ・・・・・・。
が、すぐに復活してリナに近寄り顔を覗く。
「どうしたんだよ、急に」
しかしガウリイを無視してリナは歩き続けた。
その足取は心なしか重い。
「リナ?どうしたんだよ」
ガウリイは あわてて後をついて行く。
横に並ぶとリナがゆっくりと口を開いた。
「・・・・・・・。路銀がつきた・・・・。」
「今日は野宿かぁ〜?」

ぶちっ!

のほほ〜んと聞くガウリイにリナは切れた。
「そうよ!あーもう、ガウリイのせいよ。ほんとだったらふかふかのベットでねられたのに!」
「なんで俺のせいなんだよ」
「あたしが正義の為に盗賊をつぶしてお宝をもらってればふかふかベットで寝たの!止めなければね!」

昨日の夜、リナは盗賊いじめに行く途中なぜかいたガウリイに捕まえられた。
そしてそのまま宿にもどされたのだった。
抵抗はしたものの、やっぱりガウリイにはかなわなかった。

そういえば、なんでガウリイあんなとこにいたんだろう?
あいつに、まちぶせするほど脳みそあったのかなぁ〜。
う〜ん・・・・・・・。
なんて考えてるとガウリイのつぶやきが聞こえてきた。
「正義のためって・・・・・。リナにかぎってそれはないだろ」
普通の人には聞こえないほど小さいつぶやきだったが・・・・・・。
エルフ並みの聴覚をもつリナには、ばっちり聞こえていた。
「なぁ〜んですって!?・・・・・・黄昏よりも昏きもの・・・」
リナが脅しでドラグスレイブの呪文を唱える!!

いつもだったら脅しではなく本当にぶっ放すところだが、今日はあの日なので出来ない。
リナの手に光があつまったが、ガウリイは全く慌てずにこう言った。
「なにやってるんだよ。今、魔法つかえないんだろ?」
「な!知ってたの?」

あのくらげがあたしのあの日の周期覚えてたなんて・・・・・。
明日は雨が降るかもしれない。

などと考えてるリナの頭にガウリイは、ぽんぽんっと軽く手をのせた。
「あたりまえだろ。何年もリナと一緒に旅してるんだから」
「じゃあ、昨日あんなところにいたのって・・・・・」
「あぁ、お前さんの事だから多少魔法が弱ってても盗賊いじめに行くだろうなと思ってまちぶせてたんだよ」
「へぇ〜、あんたにもそこまで考える脳みそあったんだ」
「お前な〜・・・でも、魔法が弱ってる時ぐらいおとなしくしててくれよな。心配するだろうが」
その言葉にリナの顔が少し赤くなった。
あたしの事心配してくれてたんだ・・・・・・。
「わ、わかったわよ!・・・・・・・・・・・・・・・・
ありがと・・・・」
ありがと、いつも心配してくれて。
恥ずかしいから大きい声では言えないけどね。
リナは聞こえないように小さい声で言ったのだがどうやら聞こえたらしく、ガウリイは耳元にささやいた。
「くすっ。どういたしまして」
真っ赤だったリナの顔はさらに赤くなる。
あわててリナは元にもどそうとするがますます赤くなる一方だ。
リンゴのように真っ赤になったリナにガウリイは軽くキスをした。
「な、な!!」
「リンゴみたいでおいしそうだから」
「ふざけるな〜〜〜〜〜〜!こぉ〜んのくらげ!!!!!!」

っすぱこ〜ん!!!

見事にスリッパがきまった・・・・・・・・。