お遊戯会

魔族として覚醒したリナはゼラスやゼロス以外へ常に冷徹だった。
特に人間に対してはひどく、まるで幼子のようにみえた。
このことでゼロスは頭を悩ませていたりするのだが、そんなことはおかまいなしに殺戮を繰り返す。
「ねぇ、ゼロス兄様?」
に〜っこりと微笑むリナにゼロスはいやな予感がした。
ご機嫌で微笑むリナがましなことをしたためしはない。
先週は人間を使ってタコさんウィンナー・・・・・。
ちなみに手と足を縦に半分ずつ切り裂いて合計意八本にしてタコに見立てるというだけの技である。
今週はサニーサイドアップ・・・・。
言葉どおり、目玉焼き・・・・スクランブル目玉つきで。
(何が楽しいんでしょう・・・・・・・)
そう思いつつもやさしく返してみると
「なんですか?」
「ほぉらぁ♪着せ替えごっこ」
「・・・・・それじゃぁ福笑いですよ」
リナの目の前に広がっているのは体や顔の各パーツがすべて切り離されている何人もの肉隗。
しかもそれぞれのパーツを丁寧に交換してある。
それはもう悲惨な光景。
ゼロスの脳裏に昔のリナが浮かび、こうも違うものかと感心させられる。
昔の面影はないに等しい。
今も楽しそうな無邪気な笑顔は昔とかぶるのだが、その対象はリカちゃんではなくホンモノなのだから・・・。
現在のリナの食事は普通の人間食。
(そのうち不の感情も摂取できそうですよね、これなら)
そのことに満足しながらも、どこかおもしろくないと思う。
理由はよくわからないのだけどおもしろくない。
それを察したのかリナが袖を引っ張った。
おそらく顔に出ていたのだろう。
「どうしたの、兄様?」
不安そうに下から見上げるリナの頭に手を軽く載せ、ゼロスはふわりと微笑みマントで覆った。
「さて、十分遊んだでしょう?おうちへ帰りましょう」
返事を待たずに空間を渡る。
実は後でリナがむくれる原因なのだが・・・・・・おいておこう。
こうして豊かな水と豊かな土を持ったアーイエル王国は二人が消えると同時に無人となった。
もちろん、虫一匹さえ姿はない・・・・・・。


なんだろう 金色の光
青くて 優しくて あったかいの
ものすごく安心して 満足して
たまにはむかついて でも離れなくて
お母様?
それとも兄様?
夢の中は 安心する・・・・・


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