前兆
<3>

「で、消す時はどうするんだ?」
「それはもっと簡単なのよ」
ゼーラは右手をゆっくりと握り始めた。
すると、その動きに合わせて火がどんどん小さくなっていく。
そのまま、ゆっくりと火は消えた。
「ね?簡単だったでしょう?」
「巫女かなんかに誘われなかったの?」
「巫女?誘われた事はあるけど断ったわ」
「もったいないですよ、セイルーンに来ませんか?私が推薦状を書きます」
アメリアはすっかり乗り気のようだ。
紙と鉛筆を手に持っている。
推薦状がそんなただの紙でいいのだろうか・・・・・・・・。
「ごめんなさいね、遠慮しておくわ。ところで、いつまで寝てるつもりかしら」
ゼーラはガウリイの方を向く。
3人もガウリイの方を向くと、ガウリイはすっかり熟睡していた。
「こぉらぁ〜〜〜、ガウリイ起きなさい!!!」
リナがガウリイの肩をつかんで思いっきり揺らした。
ガウリイの顔ががくがく揺れる。
「お、起きてるから離してくれ〜〜〜〜〜」
「ふふっ、あいかわらずねガウリイは」
ゼーラが二人のやり取りを見ておかしそうに笑う。
リナはその笑顔の中に一瞬さびしそうな顔を見たような気がした。
もう、私のことは覚えてないのね・・・・・・・後で二人っきりで会えないかしら」
リナは「2人っきり」という言葉に反応した。
(なんであたしが反応してんのよ。あたしには関係ないじゃない!!あ〜もう、なんかむかつく)
「う〜ん、いいか?リナ」
「な、なんであたしに聞くのよ。行ってきたらいいでしょ」
つい冷たい言い方になってしまう。
「リナさんもそう言ってるじゃない、お願いガウリイ」
「う〜ん、でもリナがなぁ」
ガウリイはまだ決めかねていた。
このまま行ったら後でリナが怒るようなきがするのだ。
実はもう怒っているのだが・・・・・・・。
「あたしが何よ」
ガウリイをにらみつける。
「お前さんもう怒ってるじゃないか」
「別に怒ってないよ」
「じゃあ、行ってきてもいいんだな?」
確認するように聞くガウリイ。
「いってらっしゃい」
(あたしが行くななんて言えるわけないじゃない・・・・・・・・
ばか
リナは胸が痛くなるのを感じた。


感想は
メールか掲示板にお願いします!