この子誰の子あたしの子!?
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セレスをようやく寝かしつけ、逃げようとしたゼロスをとっ捕まえてあたしは食堂に連れてきた。
セレスの前で話し合いをしようものならすぐに起きてしまう。
スリーピングをかけておけば平気かと思い、最初は部屋で話す気だったのだがなぜかセレスには効かなかった。
効きにくい体質なんだろうか?
まぁ、それは後で考えるとしてまずは先にゼロスを問いつめないとね・・・・・・・・。
「ゼロス、あの子はどこから連れてきたのよ?」
「さっきから言っているように、僕達の子供ですってば〜」
「あたしは子供を産んだ思えはないわよ!!」
思わず机をバンッと叩いてたちあがってしまった。
周りの視線がリナに集まる。
「・・あは・・・あはは・・・気にしないで♪・・・・・・」
まわりにとりあえず謝るが、視線は相変わらず冷たい。
店の店主も迷惑そうな表情をしている。
「リナさんってば、そんなに大声出したら迷惑ですよ?」
・・・・・・・誰のせいよ・・・・。
今すぐこの場でゼロスをふっ飛ばしたい衝動を抑えて、あたしは話を元に戻す。
「で、本当の所は何なのよ?」
「だ〜か〜ら〜、証真証明僕達の子供ですよ。顔見ればわかるでしょう?」
ゼロスがやや呆れた顔で答えた。
呆れてるのはあたしよ!!あたし!!
「いきなり子供つれて来られてあたしの子ですなんて言われても信じられる訳ないでしょう」
「そんなこと言われても、僕達の子供としか言いようがありませんよ」
「あたしは子供を産んでないのよ?それなのになんであたしの子供なのよ」
「顔はリナさんそっくりですし、生まれつき半魔族なんです。ほら、僕達の子供でしょう?」
「確かに顔は似てるけど・・・・・・。あたしは子供を産んだことは一回もないの!!」
「ふ〜む、困りましたね」
も〜やだ、困ってるのはあたしなんだってば・・・・・・。
心の中でだけ呟いたつもりだったが、顔にはっきりと出ている。
「そんなに困った顔しないで下さいよ、あなたは笑っているのが1番ですから」
「なっ・・・魔族がなにいってんのよ!!」
「おやおや、顔が赤いですよ?具合でも悪いのですか?」
ゼロスの顔には言葉とは裏腹に意地の悪い笑み。
周りの人からはいつもと同じ笑みにしか見えないだろうが、リナにはほんの少しの変化でもわかる。
こういう時には何を言っても無駄だと、経験上知っている。
セレスについては絶対に口を割る気はないのだろう。
今日はもう眠いし、明日何が何でも聞き出してやるわ!!
そう決めるとリナの行動は早かった。
「もう今日はいいわ、あたしセレスと寝るから。おやすみ〜」
「え?あ、ちょっと、リナさ〜ん!!」
後ろから呼びとめるゼロスを無視してさっさと部屋に戻ってしまった。
しかし、残されたゼロスは残念そうな顔はしていない。
どちらかと言うとこうなる事を望んでいたような・・・・・・・。
ゼロスはすっと立ちあがると、何食わぬ顔で外へ出た。
そして、外からリナとセレスがいる部屋を見上げそのまま闇へ消えてしまった───
「あとはセレナですね・・・・・・・・・」
何も無いはずの空間から声だけが響いた。
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