サイレンナイト??

私そろそろ梅雨の時期。
じめじめと蒸し暑いこの季節は普段なら静かに過ごしたい。
しかしあたしはなぜか戦争の真っ只中にいた・・・。
「びぇ〜〜〜!!!!びぃ〜えぇ〜!!!」
「うわぁぁ、リナ!リナッ!」
「・・・・・はいはい」
ほらね、集合のサイレンが鳴っている。
我が家のサイレンは特別製らしく、朝昼夜なんてまったく関係なく、なお常に音は最大でなっていた。
サイレンが鳴るたびに連絡兵ガウリイがサイレンを抱き上げてグルグル回りながら隊長、つまりあたしを呼ぶ。
え?なんで回りながらかって?
・・・・・・・ふっ、見てればわかるわ。
連絡兵の呼んでいるリビングへ、あたしはあくびをしつつ向かった。
もちろんサイレンは鳴りっぱなし。
「ガーウーリー?」
覗いた先にガウリイはいなかった。
おひ、どこに行ったんだ今度は。
キッチン、お風呂、トイレ、全て見まわすがどこにいるのかわからない。
「びぇ――――っ!!びぇ〜!!」
「・・・・ん?ちょっと遠ざかっているじゃない」
あわてて上着をはおって庭に出るとそこには・・・・。
「リナー!!リナー!!」
いつまでも止まらない泣き声に慌てふためいているガウリイ君が。
「びぃえぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」
「はいはい、こっちおいで」
ガウリイの腕からあたしの腕へと移ると、サイレンは段々とおとなしくなった。
それを見て毎回ガウリイはむくれる。
ほら、今もうらやましそうに見てるし。
「びぇ・・ひぇ・・・・・ひっ・・・・・・ふっ・・・・・」
「おし!そのまま寝ちゃってね♪さもないとスリーピングよぉ?」
「・・・・・・・・・・・子供脅すなよ」
「なによ、連絡兵の癖にえらそうね」
「連絡兵っておまえ・・・・・・・」
困った顔をしてガウリイが腕の中のサイレンもとい子供を見つめる。
「たのむから俺にも笑ってくれな?」
「ふっ、無理ね。あたしの子だから」
そう言って見せ付けるように抱きしめた。
やわらかいほっぺにうちゅ〜っとキスまでして。
「あっ!こらリナ!!」
「なによ」
「俺以外の男にキスするなよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
俺以外の男ったって、あたしたちの息子もはいるんかい・・・・・・・・。
「だめだからなっ!お前にだってリナはやらないぞ!」
赤ん坊相手に本気で言ってるし。