Why
Why Why
なぁ〜んでこうなっちゃったんだろう?
金髪碧眼、文句のつけようがない端正なお顔を目の前にしてそう思った。
別にナンパされてのこのこついて来たわけじゃないわ。
こいつは近所に住んでる昔から仲のいいお兄さん。
今日はこの兄ちゃんのバイトしている店に来たんだけど・・・・・・・・・。
「なぁ〜んで客が一人もいないのよ!?」
本日5度目のセリフ。
いいかげん言うのも飽きてきた。
でも本当に一人もいないんだから仕方ないじゃない?
「リナ、そう言うなって」
「で?さっきの続きだけど」
「あぁ、誰でもいいってやつか?」
「そう!むかつくじゃない!!ガウリイもなの!?」
「ん〜、まぁそれだけなら誰でもいいんじゃないか」
「・・・・・・さいて〜!!」
「まてって、でも付き合うなら誰でもいいってわけじゃないよ」
「ふ〜ん、でも前の彼女よりかわいいほうがいいんでしょ?」
「・・・・・・・・・・ったく、誰だよそんな事お前にふきこんだのは」
困った顔をしてガウリイが言う。
あたしだってこまってるのよ!!
男友達と話をしてたらやっぱり恋の話とかになって、恋愛観の違いとかを思い知らされたんだから。
だからと言ってその場で聞くのは何かやだったからこうしてガウリイに聞きに来たんじゃない。
それなのにガウリイはちゃんと答えてくれない。
「学校の友達。男は皆そんなもんだって言ってたの」
「で、俺に聞きに来るか・・・・・・・・・・・・・ひどいよなぁ」
「だって聞きやすい男ってガウリイしかいなかったのよ!!」
「う〜ん、喜んでいいんだか悲しむべきなのか・・・・・」
店のコップを拭きながらいう姿はなんか情けなかった。
そういえばガウリイはせっかくいい顔してんのに彼女を作らない。
作ろうと思えばすぐにでも出来るはずなのに。
やっぱりあいつらみたいに作らないでその場で捨ててるのか??
あたしはこの前あいつらと話していて気分が悪くなった。
ガウリイとそんな話したことないからなぁ。
やっぱりまた気分悪くなるのか・・・・・??
ただで出してもらったジュースを飲みきって、再び切り出す。
「ねぇ!どうなの??」
「リナ、今度からそいつらと仲良くするな、いいな?」
「別に仲良くなんかないわ、話するだけ」
「それもやめろ」
めったに出さない真剣な顔に少し驚いた。
なによ、そんなに怒らないでよ。
そっちなんかさっきからはぐらかすばっかりで答えてくれないくせに。
あたしは無言でコップをガウリイの目の前に突き出した。
もちろんおかわりの合図。
「メロンソーダでいいんだよな?」
「うん」
「はい、どうぞ。俺は怒ってるわけじゃないからな?」
「顔が怒ってるじゃない」
「なんだよ、俺がやるなら誰でもいいし彼女は顔で選ぶしやったらすぐに冷めるんだよな、なんてそいつらみたいに言えば気が済むのか?」
・・・・・・・・・・・いたい。
嘘でもなんでもガウリイにそう言われると気分が悪いどころかものすごく痛かった。
あたしは下を向いて考える。
やっぱりそういう経験がないから子供だって言われるのかな。
この年であたしの経験のなさはおかしいのかな。
普通ってどれくらいなのよ。
アメリアは別に普通だって言ってくれたけど、本当にわかんない。
ぽんぽんっ。
頭にガウリイの手が置かれた。
優しい声が上からかかる。
「リナ、人それぞれだよそんなもんは。ただお前が話した相手は遊びたい盛りだからなぁ」
「あたしと同じ年だよ?」
「ん〜、だから人それぞれだって」
「それじゃぁ皆そう思ってるわけじゃないの?」
「あぁ、みんながみんなそう思ってたら怖いだろ。確かにそう思ってるのは多いけど」
・・・・・・・・・いたい。
やっぱりそう思ってる人のほうが多いんじゃない。
ってことはガウリイもそうなのか。
・・・・・・・・・やっぱりいたい。
「だいじょぶだよ、落ち込むなって」
「あたしって子供?」
「メロンソーダって子供が好きな飲みもんだな、そういえば」
「ふざけてないで!本気で聞いてるの!」
「子供と大人を分けるはっきりした基準なんてないからなぁ、わかんない」
「もういい、帰る。ごちそうさまでした!」
「おい!」
メロンソーダを飲み干してバックを持っていすから立ち上がった。
こんなやつに聞いたのが悪かった。
自分で考えよう、そうしよう!!
「リナ」
「じゃぁね!」
カランカラン
ドアに着いてるベルが荒荒しくなった。
ばたんっ!
風で思った強くしまる。
「あ〜あ、なんか余計に落ち込んだな」
行く当てもないけど駅前でもぶらつこう。
楽しい事でも考えてれば気分も軽くなるわ。
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