最後の一言
<2>

リナが気づいた時にはすでに遅すぎた。
ガウリイがゼラスにクリスタルに閉じ込められただけでなく、ゼルとアメリアまでもがクリスタルに覆われていた。
ほんの少し、あとほんの少しでも早く気づいていたら一人は助けられたのに・・・・・。
「・・・・ガウリイ・・・・ゼル・・・・・アメリア・・・・・」
クリスタルの前で、アメリアが書いた紙を握りながらリナは呆然と立っている。
   リナがここの部屋に入ったのはちょうどアメリアがクリスタルに覆われた直後だった。
アメリアに駆け寄ろうとしたところ、ふと紙切れが目にはいり助かったのだ。
もし紙に気づかずに触っていたら・・・・・・。
いや、もしそうなってもゼロスはリナだけ助け出しただろう。
そしてやはりリナはゼロスと一緒にいく事となっていただろう。
どうやっても未来は変わらないのか?
人間には魔族を超える力がないのだろうか?
今夜リナは仲間を助ける事を条件にゼロスについていくこととなる。
ここまではゼロスの予想通りのことだろう。
そしてこの先も予想通りに進むのか?

ようやくリナの瞳に光が戻った。
「・・・・・・・あいつらなんかに未来は決めさせない」
しっかりと前を向いて言い放つ。
「あたしの気に入らない未来なんて、たとえそれが運命であってもひんまげてみせるわ!」
ガウリイの部屋のドアを閉めて自分の部屋へ向かった。
こうなったらじたばたしても始まらない、しっかりと前を見つめるだけ────!!


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