アメリア流避暑法
<中編>

「ア、アメリア落ちつこう、ほら」
ぽんぽんっと両肩を叩いてみたものの、アメリアは一向にいったまま。
不安になったゼルはちらっとガウリイに視線を送った。
(助けてくれ、何かされる!!)
が・・・・・・・・・。
その視線にガウリイは気づかなかった・・・・。
いや、気づいていたのかもしれないがリナを抱きしめる事でお忙しいのだろう。
それでも諦めずに視線を送りつづけるゼル!!
段々哀れになってきたのか、ようやくガウリイがちらっと視線を合わせた。
(ガウリイ、助けてくれ!!)
表情で思いっきり助けを求めるゼル!!
それにガウリイが返した視線は!!
(忙しいから後でな♪)
なぜだか今のゼルにはガウリイの言いたい事がはっきりと読み取れてしまった。
にっこり笑ったガウリイから助けは無理だと感じ、今度は視線をリナに。
しかしそこで、わざとか偶然か、ガウリイがリナの顔をゼルとは反対側へ向けてしまう。
再びにっこり微笑むガウリイ。
(俺、だんなに何かしたか?)
(なぁ〜んにも♪)
(じゃぁ、なぜ!?)
(忙しいから♪)
こんな会話が視線で行われていようとは、この二人以外誰も知らない・・・・・・・。

「ぶつぶつぶつぶつぶつ・・・・・・・・・」
すっかりわすれていたが、アメリアは別にイったまま止まっているわけではなかった。
なにやらゆっくりと口から呪文がこぼれている。
ゼルはまだ気づかない。
ガウリイは気づいたらしくリナをお姫様抱っこしたまま席を移動。
それを不信に感じたゼルがアメリアのほうに向き直り――――――!!

続きます・・・・・・・・。
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