Missing parts

その時の事を僕はあまり覚えていません。
確かリナさんが僕の顔を不思議そうに見つめて・・・・・・・・・え〜っと・・・・・。
どうしたんでしたっけ??
え、あ、ちょっと待ってて下さいね!!今すぐに思い出しますから!!!
先ほどから少し頭がぼんやりしてるんですよ。
仕事がきつかったんでしょうかね。
え〜っと・・・僕は悩んでいて・・・・頭の中がグルグルしていたんですよねぇ。
そして・・・・リナさんが近寄ってきて・・・・・・ん?・・・あれ?覚えてない!?
そんなさっきまで覚えていたはずです!!
・・・・最初から整理してみましょう。
僕はリナさんと5年前に出会っていました。そして強引に一緒に暮らす事になりました。
そして・・・・あ・・・れ?
僕の記憶が薄くなってません?おかしいですよねぇ・・・・・・。
僕がリナさんと何かの約束をしたのは覚えているんですがあとが・・・・・。
あ・・・僕の奥底から何かがぬけて出ていってる感じがします。
なぜ?時間はもう少しあるはずです!!
いやです!!なぜ僕の中から記憶が抜けるんですか!!
いやだ・・・いやだ・・・・・・・あとちょっとなんです・・・・もう少しで!!
あぁ!!・・・や・・・やめてください・・僕から・・・・とら・・・ないで・・・・・・

―――――Time out――――――

「ゼロス〜、ゼロスってば!!起きなさいよ!!魔族のくせに寝るんじゃない!!」
すぱこ〜んっ!!
紅葉の時期も終わりにさしかかり、空気がひんやりとしている今日はスリッパの音がよく響く。
「あぁ・・・いい響き・・・・・・」
思わずリナもスリッパを握り締めて余韻に浸る。
一方はたかれた張本人はようやくお目覚めのご様子。
ゆっくりと起きあがり頭を左右に2,3度軽く振ると目をパチパチと瞬かせた。
「どしたの?」
気を使っている振りをしながらリナはちらりと自分ではたいた部分を確認する。
どうやらスリッパのせいではないらしい。
当たり前の事だが傷1つついていない。
「ねぇ、リナさん。僕って一体何してたんでしたっけ?」
「魔族のくせに寝てたのよ」
「寝る前は何してました?」
「それがあたしもよくわからないのよ」
「は?」
「気づいたら寝てたのよ、あたしも」
「それですぐ僕を起こしたんですか?」
「えぇ、ゼロスの仕業かと思ったから起こしたんだけど・・・・・違うの?」
ゼロスはわけのわからないといったように縦に首を振った。
それを見てリナも首をかしげる。
「一体何があったのかなぁ・・・・・・」
「さぁ、なんだったでしょう??」
お互い顔を見合わせて更に首をかしげた。