ど〜るす はぷにんぐ
人形は危険!?〜ピンチな翌朝〜

も・・・もうだめ・・・・・限界っ・・・・・・・
あれから6時間、俺は動く事も出来ずにリナの胸の中にいた。
最初は人形になってよかったかも♪な〜んて考えていたのだが甘かった!!
体中に感じるリナの柔らかい胸、そして間近に聞える寝息。
そんでもって寝言で俺の名前なんて呼んでくれちゃったりしているんだが・・・・・・。
いや!うれしくないわけじゃない!!断じてそれはない!!!
ただむしょうに悲しくなるだけなんだよなぁ・・・・・それと苛立ち・・。
だって俺は今人形であって人間の俺ではない。
リナがこんな事するのも人形に対してであって俺にしているわけじゃない。
それに・・・・今リナに危険が迫ってもなにもしてやれない!!
じっとしているなんてもういやだ!!
「・・ふ〜ん、日が昇る前までは喜んでたくせにねぇ」
なっ!?いつのまに?
俺からは見ることが出来ないが、あいつがベットの横に立っている。
きさまぁっ!!リナに何かしたら許さないぞ!!
「何かってなんの事だぁ?」
声からしてあいつは卑屈な笑みを浮かべているだろう、俺の顔でな・・・・・・。
「くくっ・・・・何か俺様にして欲しくてこのホテルに泊まったんだろう?」
・・・え?
俺にはなんのことだかよくわからない。
「それなりの態度ってもんがあるだろうよ、くらげのガウリイ君?」
くらげ?俺の名前はリナが話してたから知ってるだろうけどなぜそれを知ってる?
リナは昨日くらげなんて一言も言ってないぞ。
「ばぁ〜か、俺様は入った人間の記憶が全て視えるんだよ」
「・・・ん〜・・・ん?ガウリイ!?ちょ〜っと!!乙女の部屋に勝手に入るな!!」
あいつの声でリナが起きてしまった。
まずいな・・・・・・・なんとか知らせる方法は・・・・・・。
「わるいわるい、それよりリナ」
さっきとは打って変わって優しそうな声にしてまじめに話し出すあいつ。
何をいうつもりだ!!
「・・くくっ・・」
「は?なに笑ってんのよ」
「ん?あぁ、率直に聞くけど俺のことどう思ってる?」
な、な、な、なな〜んてことを聞くんだ!!
・・・ぐえっ・・・苦しい・・・!!
いきなりリナが俺をぎゅ〜っと抱きしめた。
あいつではなく俺をだぞ?
・・・・あ・・・・リナの心臓がドキドキいってる。
「・・・・脳みそプリンのくらげばか♪」
嘘だな、これは。ずいぶん苦しい言い訳に聞えるぞ、リナ。
「ふぅ・・・・聞き方を変えようか?」
「聞き方?」
更に早くなるリナの心臓に、俺は嬉しくもあり悔しくもあった。
あいつは・・・・おれじゃない・・・・。
「ふ〜ん、まだわからないふりするのか?」
「・・な、なにがよ」
「それじゃぁ、仕方がないね。こうしよう」
言うなりあいつはリナの布団をはいで上に覆い被さった。
これぐらい見えなくてもわかる、俺は間に挟まれているのだから。
リナに手を出すな!!怯えさせるなよ!!
そんな俺の叫びもむなしくリナには聞えない。
「ちょ、ちょっと!!さっさと上からどきなさい!!」
「いやだ」
「・・・・呪文でぶっ飛ばすわよ」
「口をふさぐぞ?」
「・・・や、やだ・・・なにいってんのガウリイ?まだ寝ぼけてるんでしょ・・?」
リナの声が震えてる。でも俺には状況がいまいちわからない。くそっ!!
これ以上は頼むからなにもしないでくれ!!俺には何してもいいから!!


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