ど〜るす はぷにんぐ
ふざけた魔族〜あいつを信じちゃいけません〜

『と、とにかく!!ギガスレイブなんて偽者に出来ないわよ?』
「やってみなければわからないじゃないですか、ねぇ、リナさん?」
偽リナの方を向いてわざとあいつをリナと呼ぶゼロス。
見ているこっちが腹が立つ。
「い・・いや・・・私は貴方には従いません!」
「じゃぁ、せ〜っかく僕が与えた命を粗末に捨てるっていう事ですか?」
「元の普通の人形に戻るだけです、恐くはありません」
偽リナが恐がってはいるもののきっぱりと言い放った。
『・・・・ふ〜ん、本当は普通の人形だったのね?』
「はい、私たちはお互いに意思を伝える事しか出来ない普通の人形だったんです」
それで十分普通じゃないきがするぞ、おれは・・・・・。
『ガウリイは黙ってて』
・・・・はい・・・・。
「そこに、親切な僕が通りかかって人に乗り移れる魔法をあげたんですよ
「何が親切ですか!!私達が入った人間の体は1箇月もたないんですよ?」
「その1箇月あなた達は恋人同士の甘い生活を楽しめるわけでしょう?」
「・・くっ・・私たちだって最初は喜んでましたが、そのことに気づいてからはこんな事したくなかったんです」
『じゃあ、なんで今こんな事してるのよ?』
リナの鋭い突っ込みが入った。
これは効くだろうなぁ〜、かわいそうに。
「そ・・それは・・・自由に戻れるようになったので一週間だけ体を借りようと・・・」
「その前に1つ聞いてもいいですか?」
ゼロスが場に似合わぬ明るい声で言い出した。
「さっきから疑問に思ってたんですが、いつからあなた達は元に戻れるようになったんです?」
「・・・え・・?あなたがしてくれたんじゃないですか」
「は?僕がなんでそんな事しなくちゃいけないんです。僕は死んだら戻るようにしかしてません」
『ほほぉ〜、ず〜いぶん親切な事してたのね。肉体が死なないと戻れないなんて』
「いやだなぁ、僕は良かれと思ってしたんですよ?」
「待ってください!!じゃぁ、誰が戻れる様にしてくれたって言うんですか!?」
「僕じゃないのは確かですね」
なんか話がずれてないか?
最初は俺たちを元に戻す方法を聞いていたんじゃ・・・・・・・。
『うっさい!とにかく黙っててガウリイは』
でもリナ、俺たちには人形の出来た経緯より元に戻る方法を聞いたほうが・・・・。
『その前にあたしの体をもっていかれちゃ困るでしょうが!!』
うん、それもそうだな。
「あなた方を元に戻すのは簡単です。でもその前にこの人をどうにかしないと・・・」
偽リナがちらっとゼロスを見やる。
見られた本人はえへっと笑って見せた・・・・・。
『えへっ♪じゃなぁぁぁ〜い!』
「いいじゃないですかぁ、それくらい」
「本当に非常識な人ですね、貴方は」
「僕魔族ですし、これが常識ですよ」
「・・・・・・え・・・・・・?」
「もしかして知らなかったんですか?」
「だって貴方は最初あった時『僕は親切な謎のプリーストです』しか言わなかったじゃないですか!」
それを信じるのもどうかと思う、俺は。
『・・・ガウリイ、たまには意見が合うわね・・・・』
「はっはっは、僕もガウリイさんの意見に賛成ですよ」
『あんたが言うな、あんたが・・・・』
「ま、ふざけるのもこれくらいにしましょう。リナさんこちらへいらっしゃい」
ゼロスが再び手を差し出した。


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