ど〜るす はぷにんぐ
シナリオ通り!?〜怯える少女はわらをも掴む〜
「わ、私は死ぬのは恐くありません、殺せばいいじゃない!貴方の言う事は聞きません!!」
両手を力いっぱい握り締め、たんかをきっているものの・・・・・やはり無理だろう。
案の定ゼロスがウ〜ンと悩むフリをしたあと、右の人差し指をぴんと立て―――
「あなたがそう言っても」
『あたしが困るじゃない!!勝手に死なれたら困るのはあ・た・し!!』
「・・・・だ、そうです。さぁ、早く来てくれません?いいかげん飽きてきたんですが・・・」
「絶対に嫌です!!」
「では、どうするんですか?話し合い以外の方法にしましょうか、他人の体を道連れに死にます?」
偽リナは言葉に詰まった。ゼロスの言う事は聞きたくない、でも他人の体のまま死ぬわけにはいかない。
人形の姿に戻れば万事解決だが、戻るには二人そろわなければ無理。
・・・・何とかしてあの人の近くに寄れればいいのだけど・・・それこそ無理よね・・・・。
偽リナは思わず偽ガウリイを見た。しかし相変わらず意識を失ったまま動く気配はない。
「ガウリイさんがどうかしましたか?あ、もしかして人形に戻れればとか考えてます?」
「貴方には関係ありません」
「あ、そうですか。一言いわせていただきますけど、あなたが動いたら足を指から落としますよ?」
『・・・なぁ〜んてことを!!それはあたしの体だって言ったでしょうが!!』
「お人形さんは黙っている物でしょう?それに足の指なんて切っても歩けないだけですし構わないじゃないですか」
ゼロスが冷たく言い放ったその言葉にリナは口を結んだ。
いや、正確には殺気をもろに浴びせられ、黙るしか出来なかった。
もちろん殺気は偽リナの方にも届いている。
膝をがくがくと震わせ、首を振る姿はもうリナ=インバースには見えない。
「ご、ごめんなさい、リナさん・・・わたし・・・もう・・・・・・耐えられない!!」
そしてとうとう恐怖に耐えきれなくなり、ゼロスの手を取ってしまった。
ゼロスは微笑み、その手を握り返す。
「最初からそうしていればよかったんですよ、そしたら恐い思いなんてしなくてすむでしょう?」
「・・・・・は・・い・」
「そんなに震えなくても大丈夫ですよ、何もしませんってば♪僕の言う事をきいてる間はね」
「・・はい・・」
「それじゃ、元リナさんお元気で・・・って言うのもおかしいですよね、人形なんですし♪」
『待てゼロス!!』
「おや、ガウリイさん?てっきる寝ていらっしゃるのかと思いましたよ」
『違う!解決する方法を考えていただけだ!!』
「ほぉ、で?何か方法は思いつきました?」
『・・・・・・・・・』
『ぼけくらげっ!!それなら言うなぁぁぁ!!』
「・・・ま、そんな事だろうと思いましたよ」
偽リナの手をしっかりと握ったまま、短くため息を吐く・・・・・・。
そのまま気を取りなおすと、軽く一礼をしてその場から姿を消した。
もちろん、リナの体と共に――――――――。
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