空色の証
マイラシティとか言うところに俺達はいた。
きたときから思っていたのだが・・・・・。
「やっぱ俺ここ来たことなかったか?」
本日10回目のセリフにリナがスリッパをちらつかせる。
あわてて俺はフォローを付け加えた。
「ほらっ!あの店とか!!俺メニュー言えるぞ」
そう言って俺が指差した店をリナはチラッと見るとふふんと笑った。
・・・・・・・言えないと思ってるな?
「たしかナイト・・・・・・そう!ナイトブルーってのがあった」
「ん?カクテル?」
「そりゃぁ、そういう店だしな」
「ふ〜ん、夜の青、ねぇ?」
―――――『あなたは夜の空ね、ガウリイ』
「え?」
「何よガウリイ」
「ん?あ、なんだろう?」
本当になんだ、今のは?
でも聞き覚えのあるソプラノ。
甘くて、でも鋭い声。
たしか・・・・・・あの店にいた女?
「・・・・・・・そうだ」
「今度は何なのよ?」
いいかげんうんざりした様子のリナに俺は説明もせずただあることを聞いた。
そう、たった今思い出したセリフを。
「ナイトブルーに見えるか?」
「は??」
「・・・・・・わるい、なんでもない」
「まったく!何なのよ」
今にもリナは爆発しそうだな・・・・・・。
さて、今連れて行くべきかそれとも・・・・・・。
俺の見た先にはさっきの店。
あいつがいる店。
正直なところ、会いたい。
あのプラチナブロンドに蒼い瞳の彼女に。
あの人の全てを受け継いだ唯一の人に。
――――――よしっ!
「リナ、あの店に行こう」
決めた、やっぱり会おう。
そしてはっきりとさせてやろうじゃないか。
強引にリナの手を持つと、俺は店へと向かった。
そのあいだリナはなぜかおとなしかった・・・・・・・・・・。
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