空色の証

「お客さん、何にするんだい?・・・・・・・・・・ってあれ、あんたは」
「どうも」
軽く頭を下げると、マスターは目を見開いた。
そんなにひどかったか、前の俺?
「久しぶりだね、頭まで下げられるなんて頭でも打ったのかね?」
苦笑するしかなかった・・・・・・・・・だって・・・・・・なぁ・・・・。
確かに当時は態度がひどかったかもしれない。
この分じゃ彼女もきっと驚く。
どんな顔をするんだろうな、あいつは。
「ガウリイ、この人?」
「違うよ、男じゃなくて女なんだ」
「・・・・・・・女?」
「あぁ、彼女ならすぐ来るよ。それにしても帰ってきたと思ったらどうどうと二股なんてなぁ、あっはっはっはっは!!」
ピキ・・・・・・
隣から何かがぶちきれるような音が。
「そんなんじゃないって!」
とりあえずフォローしてみる俺。
ゆっくり・・・・ゆ〜っくりとリナのほうを見ると・・・・あぁ!あおすじが!!
「あっ!こいつはリナ、いっしょに旅をしてるんだ。な?な?」
「たった今そのたびをお終いにしようかと思ってるけどね」
「リナァ〜・・・・・」
「これはこれは、ずいぶんかわいらしくて気の強いお嬢さんだ」
「違う、怖いが足りないって、マスター・・・・・」
「そんなことないじゃない」
「・・・・いてっ!」
おもいっきり足を踏まれた。
手加減しなかったな、リナ。
こんな事されるためにここに来たんじゃないんだが・・・・・・。
「はっはっは、いい女になるぞこのお嬢さんは。数年しないうちに敵は増えるなぁ」
「当たり前よ、いい女に決まってるでしょ♪」
少し気を良くしたりナからあおすじが消える。
ほっと胸をなでおろし、何か食べもんでもとメニューのつまみに目をやった瞬間―。
「あら、私よりいい女なのマスター?」
甘いソプラノがベルト共に後ろのドアから届いた。