空色の証

カツカツカツ・・・・・・・・・・・・
ヒールの音を響かせて近づいてくる。
変わっていない、この人も。
それがうれしくて、俺はゆっくりと後ろに振り向いた。
「よぉ、久しぶり」
「・・・・・・・はい?・・・・・・・・・ガウリイ!?」
「5年ぶりってとこか?」
「そうね・・・」
すらっと伸びた手を優雅にいすへと回し、リナの隣へ座る。
昔と同じようなぴたっとした、でもいやらしさはなく凛としたイメージのズボン。
その細い足を彼女は自然に組んだ。
そしてリナの事を興味ありげに見つめる。
案の定リナはむっとした表情で彼女をにらみつけた。
・・・・・・・だと思ったよ、リナは。
見ず知らずの人にだってにらみつける。
本当にリナだよな、こういうとこって。
「はじめまして、リナちゃん」
「・・・・・ハジメマシテ」
「おいおい、どっから聞いてたんだよ」
「ちょうどマスターに紹介してたとこだったかしら」
「俺には気づいてくれなかったのか?」
「まぁね、気づくはずないじゃない。でもなぜ今頃ここへ来たのかわかったわ」
「そっか」
「正直おどろいたわよ」
げしっ!
・・・・いたい・・・・。
リナがまたも俺の足を踏みつける。
「この人なの?」
恐らく勘違いしたままであろうリナは不機嫌な声だった。
いや、声だけ出なく顔もか・・・・・・。
さて、どこから話そうか。
長い長い夜の話を。
そんな事を考えていたら彼女に先を越された。
「えぇ、私のことじゃないかしら?」
「ガウリイに聞いただけです」
愛想もなくリナが答えた。
それに怒った様子もなく彼女が笑う。
「くすくすっ、いい子だわ。あなたのおかげなのね」
「・・・・へ?何がです?」
「それはガウリイにベットの中ででも聞くのね」
「ベットって、そんなんじゃありませんあたしは!!」
顔を真っ赤にさせ怒るリナに彼女はさらに笑った。