空色の証
「くすくすつ・・・あはっ・・・・くくっ・・・っはぁ、ごめんなさい気にしないで」
いや、損だけ笑われて気にしないでって、おい・・・・・・・・・。
そういえば彼女がこんなに笑うところなんて見た事がなかった。
少しずつ、彼女も変わったんだろうか?
「別に・・・・・」
「あ、そうだおわびにカクテルおごらせてもらえない?」
答えるリナをさえぎって、彼女が思いついたように言う。
「いいです」
「遠慮しないで、おごりたいの」
「あまり飲めないので」
「わかったわ、軽いのならいい?」
「でも・・・・・」
「ね?本当に軽いのだから」
うっと答えを詰まらせて、息を吐くとリナがおれた。
首を縦に振る。
「ありがと、じゃっマスター!サンシャイン・・・は、つよいから・・・・・・・」
「サンシャインを軽めにして、飲みやすいようにすればいいかね?色もかわいくしよう、お嬢さんに似合うようにね」
そう言って不器用なウィンクを送るマスター。
・・・・・・・前からこんな人だったっけ??
「それじゃぁ、ピンクなんかいいんじゃないかしら?ピンクシャインってとこ?」
「おぉ、今度メニューにも入れてみたいなぁ」
サンシャイン・・・??
その言葉ははじめて聞いた。
やっぱりメニューも少しずつ変わっているんだろうか。
少しずつ少しずつ・・・・・・・・人は変わっていく。
だから俺はここに来た。
リナをつれて。
「何よ、少しぐらいのんだっていいでしょ」
リナを見ていただけなんだが・・・・・・・・・・。
「はいはい、軽いのならいいんじゃないか?ところでサンシャインって何だ?」
「太陽の光じゃないの?」
「・・・あぁ、そっか」
俺達のやり取りを見ていた彼女がにやっとわらった。
やはりちゃんとわかってくれている。俺が来た理由を。
「俺にはおごってくれないのか?」
「あら、何にするの?」
「わかってるんだろう?」
「何のこと?」
じらすのは彼女の癖だった。
とにかく何でもかんでもじらす。
昔はそれがいやだったが・・・・・・・・・・。
今はただ懐かしい。
「今日こそ飲ませてもらいたいんだ」
「は〜い、じゃマスタースカイブルーも追加ね」
「ようやく許可がもらえたな、ガウリイ」
上下にシャかシャカ振りながら、意味ありげに口を吊り上げる。
「まぁ、な。こいつのおかげだよ」
ぽんぽんっとりナの頭に手をやる。
文句がありそうだったがリナは何も言わずに注ぎ込まれるピンク色の液体を見ていた。
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