僕は君に・・・

「はぁ・・・・・はぁ・・・・・・・たしかこの公園よね・・・・・??」
ガウリイより数分早く着いたリナ。
柔らかな栗色の髪を乱しながらも、例の手紙の相手を探す。
これはもう意地。
自分より3つ上のガウリイから見たらあたしなんてまだ子供。
だから、いろんな人と付き合って、いろんな経験をして少しでも大人になりたい。
それになにより・・・・・・・はじめてもらったラブレターを笑うなんて言語道断!!
きっとガウリイよりかっこよくてガウリイよりやさしくてガウリイより背が高くてガウリイより綺麗な髪でガウリイより綺麗な目をした理想の人よ!!
ぜ〜ったいに彼氏作ってみかえすんだから。
「・・・・・・はぁ・・・・・・・はぁ・・・・・・・どこにいんのよ」
あたしが悪態をついたその瞬間!
急にあたしの視界は奪われた。
「・・・え?え?」
「だ〜れだ?」
あたしの両目を手でふさいだらしい男の声が耳元でする。
「うひゃぁ・・・・」
「君は耳が弱いんだね。ふふっ」
・・・・・・ぞくっ。
・・・・・・・・・・ちょっと気持ち悪くないか、こいつ?
なるたけ体を近づけたくなくて、あたしはすっと下へかがんだ。
拍子に後ろの男があたしに倒れ掛かってきた。
「ちょ・・・っと!!」
明らかにわざとなのがわかる。
しかしあたしの非難の声にも耳を傾けずに男の両手はあたしを抱きしめるように近づいてきて・・・・・・・・。
いやだ・・・・・・気持ち悪いよ・・・・・。
「かわいいね、そんなに震えないでよ子猫ちゃん」
だぁぁぁぁぁ!!!や〜め〜て〜!!
必死でもがいてみてもびくともしない。
「はなせ、変態!!」
どうにかして出した片手で殴ろうとしたあたしだが、軽く押さえ込まれた。
しっかり手を押さえつけられ、あたしが動けないようにした男はあたしの首へと顔を近づけてきた・・・・・・・・。
「・・・・・・・・・・・やっ・・・・・・・ガウ・・」
げしっ!!
ふわっ・・・・・・。
「へ?」
何が起こったかわからなかった。
あたしの目の前にはガウリイがいて。
あたしの体はガウリイに抱きかかえられていて。
さっきまであたしを抱きしめていた男はその辺に転がっていた。
「ガウ・・・・リイ・・・??」
「いいから黙ってろ」
びくっ・・・・。
「怒ってるの?」
「あとで怒るよ、それより先にあいつを警察に突き出す」
あとから襲ってきた恐怖で震えるあたしの体を静かに下ろし、ガウリイは気を失った男を蹴り飛ばした。
ドカッ!
「起きろよ」
「・・・・うっ・・・・・・・・・・・・」
「さっさと起きろ」
げしっ!!
さらに強くガウリイは蹴る。
怖くなったあたしはガウリイのシャツを後ろからつかんだ。
だけど何も言えない。
こわいよ、ガウリイ。
「・・・・・・こいつに近づくなリナ」
「お・・・・・・お前こそ・・・・・・僕の女・・・・神に近づく・・・・なよ」
「・・・・・あぁ?」
ガウリイが大きく足を振りかぶって・・・・・・・・。
こわいっ!
シャツを強くつかんで、あたしはぎゅっと目を瞑った。
「・・・・・・ひ〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」
「ばぁ〜か、これにこりたらおとなしく警察につかまりな」
どうやら蹴らなかったらしい。
あたしはすごくほっとした。
ガウリイがいつものガウリイになったから。
さっきのは知らないガウリイだった。
あんな顔見た事ないよ。
ぴっ・・・・・ぴぴっ・・・・
いつの間にとったのか、ガウリイがあたしの携帯でどこかに連絡を始めた。
「・・・あ、、もしもし?ちょっと公園で変質者に会いまして・・・・え?いや、俺ではなくて女の子が・・・はい・・はいはいそうです・・・・・・・2丁目の川沿いにあるアストラル公園です、はい、お願いします」
電話をするガウリイは、大人に見えた。
自分のさっきの姿とくらべて、あたしはなんてガキなんだろうと思った。
・・・なんか・・・・・みじめだよ。

うげっ・・・・・・・・・気持悪い話に・・・・・・・。
リナちゃんごめん・・・・・・・。気持悪かっただろうに・・・・。
最後の一話でなんとかさせるから許して〜!!
感想などは掲示板かメールによろしくお願いしますね〜!!