ガウパパ騒動

<2>

リナの部屋にちびゼロスが現れたころ、ガウリイはぐっすりと眠っていた。
しかし、ちびゼロスがリナを小さくした時に使った力に反応して目が覚める。
「・・・・ん?ゼロスの気配か?」
ガウリイはまぶたをこすりつつ辺りを見まわした。
リナの部屋の方を見ると、急に胸騒ぎがする。
その時、ゼロスの気配がふっと消えてリナが倒れるような音。
「リナ!」
ガウリイは慌てて部屋を飛び出した。

バタンッ!!
リナの部屋に入ると、小さな女の子が倒れていた。
ガウリイは女の子に駆け寄り抱き起こす。
「おい!お嬢ちゃん」
その声に起こされて、栗毛の女の子はゆっくりとまぶたを開いた。
「・・・・ん・・・。まだねむいよぉ・・・」
「え?赤い瞳・・・・。それに栗毛の長い髪。リナか?」
ガウリイの頭は珍しく冴えていた。
普段は脳みそヨーグルト男なのに・・・・・・・。
「そうだよ。お兄ちゃんはだれ?」
「・・・・・・・覚えてないのか?」
「だって、ちらないもん!」
本人は「知らないもん」と言っているつもりらしい。
その時、アメリアとゼルガディスが部屋に入ってきた。
「ガウリイさん?なにやってるんですか、ここリナさんの部屋ですよ」
「何やってるのかはあえて聞かないが、ドアは静かにしめてくれ」
そう言った後に2人はガウリイの腕の中にいる小さな女の子にやっと気がついた。
「うわぁ、ガウリイさんおめでとうございます!なんで言ってくれなかったんですか」
「旦那、いつのまに・・・・・・・」
どうやらガウリイとリナの子供だと勘違いしているようだ。
「なにからなにまでリナさんそっくりですね!名前はなんて言うんですか?」
アメリアはリナの目線にあわせてかがんだ。
リナがアメリアににこっと笑うと、つられてアメリアもにこっと笑う。
「りなっていうの!おねえちゃんはぁ?」
「え?それはママの名前でしょう。あなたの名前は?」
「りななの!」
「もしかして脳みそはガウリイさん似なんでしょうか」 
アメリアは勝手にそう思いこんだ。
やり取りを見ていたゼルガディスまでもひどいことを言う。
「まあ、外見がこれだけリナに似てるんだから中身ぐらいガウリイに似てないとな」
うんうんと勝手に納得している。
「なあ、これ本当にリナだぞ」
「まっさかぁ〜!いくらガウリイさんでも子供の事は忘れちゃいけませんよ。正義じゃありません!!」
「アメリア、正義は関係無いだろう・・・・・。でもアメリアの言う通りだ。いくら旦那でも子供を忘れちゃいけない」
2人にお説教されてガウリイは何も言えない。
「俺はもう寝るからあんまり騒がんでくれ」
「あ、私も寝ます」
ゼルとアメリアはすたすたと自分の部屋に戻ってしまった。


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