本当は・・・
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「さて、と。もうそろそろ時間だよなぁ」

めんどくさそうに声をあげたのはガウリイ。
ゼーラと待ち合わせた時間が迫っているらしい。
いや、ゼーラではなく・・・・獣王、ゼラス。
誰一人として気付かなかった。
それだけの実力と演技力をもっている。
もちろん、ガウリイを呼び寄せたのだって罠に決まっている。
「あ〜あ、めんどうだなぁ。リナも怒ってるし・・・・・」
ガウリイは先ほどのリナの様子を思い出しながら呟く。
ちっとも自分と目を合わせなかった。
それがたまらなく寂しくて、一生懸命声をかけた。
自分の方を向いてほしくて。
リナを怒らせたくなくて。
なのに・・・・・・。
「行かなきゃまた怒るだろうな。仕方がない、行くか!!」
ガウリイは剣を腰に提げると部屋を出て待ち合わせ場所に向かった。

一方こちらは、リナの部屋。
リナが窓にひじをついてボ〜っと外を見ている。
焦点はとりあえずあっているようだがうつろな表情。
「・・・・ガウリイ・・・」
自然と名前が口に出た。
自分の言った事なのにリナは後悔していた。
(・・・・行かないで、今日だけは・・・・・・)
「ふっ、ばかみたいね」
リナはリナらしくもない自嘲的な笑みを浮べる・・・・・。


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