旅立ち
ゼフィ―リアの姉妹B
ああっ!ようこそBへおこしくださりましたぁぁぁ!
ささ、なにもありませんが、ごゆるりとおくつろぎください〜
・・・ってこういうことはふつ−@とかで言うもんですけどね(笑)
長らくおつきあいくださいまして、ありがとうございます。では、ど〜ぞぉぉお!
返事をして、壇上にすすみでる。
少しざわつく講堂。
視線が、痛いほどにあたしに注がれる。
そして・・・
場内の大気がさらに張り詰めた。
それもそうだろう。この研究発表をわざわざセイル―ンや、果ては
ディルスから見に来るとゆ―、物好きな魔道士もいるくらいなのだ。
しかし、会場内には招待状を持った保護者と、一部の招待客しか入れないために、保護者のフリをして入ってくる奴までいる。まったく、なにがしたいんだか・・・・
ふと、後ろの席にいる目つきの悪い男が目に入る。
おっ、あのおっちゃん、成功したのか。
え?何にって?
それはもちろん、あたしがこの前講堂への進入ル−トを綿密に教えてあげた客である。
・・・ちょっと料金割安だったけど。
あ、別に買収されたわけじゃなくってぇっ!!
ただ学術的向上のためにぃぃ、ちょっと協力しただけじゃないっ?
・・・・・とは言わないかもしんないけど・・・・・・
それはさておき、あたしは壇上にたった。
うわ・・・ここからだと人が多く見える・・・・
がらにもなく、緊張してきたな・・
いま、前をみればねーちゃんがいる。
そうだった。
この人から離れるために。今あたしは、ここにいるのだ。
そう思うと、すうっと落ち着いてくる。
前をしっかり見て。
落ち着いた声で、話し出す。
「それでは、あたしの発表をはじめます。」
この発表には、毎年いろいろなものがあったが、大別すると2つにわけられる。
こうやって、スピ―チのみと、実技のみの場合だ。
あたしは今年、どっちもやるつもりだった。
「いにしえの昔から、赤の竜神や赤眼の魔王についてどの魔道士も盛んに研究を行なってきました。それは様々な分野にいかされ、膨大な力を振るってきた事とおもいます。また、この二つはお互いに相容れぬ力として知られてきました。しかし、この二つの力をあわせもち、干渉するものがあれば・・話は変わります。神と魔の力を一体化させる・・・。そうすればその破壊力は計り知れないものになります・・・!」
水を打ったように静かな場内。あたしの話にみな引き込まれてるようだ。
あたしも、勢い込んで説明を続けた。
「・・・っと、話はこの辺にして・・それでは実践で試してみたいとおもいます。今回は単体魔法に切り替えてありますが、万が一のため魔力障壁を先生方に張ってもらいましたのでご安心下さい。」
演説台と来賓席を動かし、その間にちょっとした家が一軒入るほどのスペ―スが作られる。
そして、ばかでかい鉄の塊が中央にすえられた。
――精神を集中させ、呪文詠唱をはじめる。
「黄昏よりも暗きもの・・血の流れより赤きもの・・・」
赤眼の魔王、シャブラニグドゥのカオスワ―ズの次に赤の竜神のを唱える。
この呪文、うちの裏庭で試したときは一割の確率で、目標物を魔の炎で溶かし、神の氷で閉ざした。
・ ・・成功しないときは・・
魔力をセ―ブしてたとはいえ、半端じゃない威力が返ってきた。
それが今回は最大出力である・・。
はっきりいって、賭け以外のなんでもない。
しかし、確率は少ないとはいえ、一割もあるのだ。
そして、最後の言葉・・・。
「無限よりきたりし汝ら、我の深淵にて今虚無とならん!!―――神魔混破斬!―――」
・
・・なんとも言いがたいものが、あたしの魂を削り取る・・・。
あたしの周りを、紅き闇と白き光が二重に包みこんだ。
ここまでは実験通りだ。あとは虚無が出て・・
―ドクン―
「・・・・なっ!?」
予想以上に消耗が激しいか?!
だが、まだ虚無は引き出せていない・・
もしかして・・失敗か?
それよりも・・
もう制御しきれないっっ・・・!
そう思った瞬間、心に闇が広がる。
身体を襲う、感じきれないほどの激痛。
「リナッ!」
ね―ちゃんが駆け寄ってくるのを見ながら・・・
あたしの意識は薄れていった―――
Cに続く・・・
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