宣戦布告

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今日は体育祭!!
この学園だけにしかない「因縁の対決 50m走」にリナが出る事になっている。
「因縁の対決 50m走」は毎年行われる物で「因縁走」と呼ばれ生徒の間では結構人気のある種目
これに出れるのは、自他共に認めるライバル同士の2人組のみ。
ライバルでなくても、何か決着をつけたい事がある場合は推薦をもらえれば出られる。
そうやってあつまった2人組みが3つ、つまり6にんで赤チーム白チームに分かれて競う。
ライバル同士の2人はもちろん赤白違うチームになる。
勝ったチームは自分のライバルに一つだけ言うこときかせる事ができる。
今年は赤チームにリナ・ミリーナ・ゼルガディス。
白チームにゼロス・ルーク・フィリオネルが集まった。
フィルさんの参加は普通は認められないものなのだがどうしても!とフィルさんに頼まれて参加を許可された。
それぞれの参加理由を説明しよう。
まずはリナとゼロス。
この2人は、ゼロスが勝手に参加申し込みをしただけ。
体育祭を盛り上げるために生徒会はこの勝手な申し込みを許可した。
リナがこの事を知ったのは体育祭当日の朝。
『リナさ〜ん、今日は因縁走に出る事になりましたから準備しておいてくださいね♪』
と、ゼロスから入った一本の電話からであった・・・・・。
次はルークとミリーナ。
この2人はお互い承諾した上で申し込んだ。
理由は、長年の決着をつけるため。
もしルークが勝ったらミリーナに今度こそ好きか嫌いか口に出してもらう気だ。
もしミリーナが勝ったら・・・・・・・?
これは、ミリーナが誰にも教えてくれないので分からない。
最後はゼルとフィリオネル。
これはわかるだろう。
アメリアの事だ。
もしフィリオネルが勝ったらアメリアは渡さない。
もしゼルが勝ったら文句無しにアメリアをもらうという事になっている。
参加申し込みをしたのはフィルさんのほうかららしい。
さて、これらの決着は一体どうなるのだろう・・・・・・・・。

『さて、皆さんおはようございます!!今日はいい天気です。』
開会式が始まった。
聞きたくもない校長の話がこのまましばらくつづく・・・・・・。
『選手宣誓!!せんせ〜い!!僕達私達はスポーツマンシップにのっとり正々堂々戦う事を誓います!!』
このあともしばらくいろいろなあいさつが続き、生徒達は疲れ果てる・・・。
ようやく半分終わった時には寝ている生徒もぽつぽつといる。
「あ〜あ、こんなんじゃ始まる前にばてちゃうじゃない!!」
「大丈夫ですか、リナさん?」
リナの独り言に返事が返ってきた。
後ろを振り向くと、やっぱりゼロスがたっている。
「なんであんたがここにいるのよ、ここは女子の列でしょうが」
呆れたようにリナが言う。
ゼロスは人差し指を立て、いつものポーズで──
「それは秘密です♪」
「・・・・・あっそう・・・・」
リナの疲れは更に増す・・・・・・・。
真上から太陽に照らされて、生徒達は汗だく。
リナも汗を手で拭いながらもう片方の手でパタパタと仰ぐ。
(はぁ、ハンドタオル持ってくるんだった・・・・・・・)
心の中でため息を吐く。
そのとき、不意に肩をとんとんっとつつかれた。
「リナさん、僕のでよかったら使いますか?」
ゼロスが後ろからハンドタオルを差し出してくる。
リナは受け取らずに前を向いたまま返事をする。
「あんたはどうするのよ?」
「僕はあまり汗をかかないんですよ。ですから使ってください」
再びゼロスはハンドタオルを差し出した。
「じゃあ、借りるわ。明日洗って返すから」
ゼロスからタオルを受け取ると、汗だくの顔と首をゆっくりと拭き取った。
ゼロスは後ろからにこにことそれを見守る。
後ろから視線をひしひしと感じているリナはジト目で後ろを向いた。
「あのさ、そんなにじろじろ見ないでくれない?」
「気にしないで下さい」
さらっと返すゼロス。
(・・・いや・・・気にしないでといわれても・・・・)
リナの苦悩は開会式が終わるまで続く・・・・・・・。