宣戦布告
<5>
───パァンッ!!──
とうとう、因縁走が始まった。
最初に走っているのはルークとミリーナ。
ルークはさすがに早いが、ミリーナも負けてはいない!!
やや遅れをとっているもののチャンスがあればすぐに抜ける距離だ。
2人とも汗も掻きつつも涼しい顔で走りぬける。
(さすが俺のミリーナ、思ったより全然早いな・・・・・・)
(・・・・・やっぱりルークは早いわね・・・・)
顔とは反対に心の中は結構あせっている2人。
タッチする所まであと10メートル!
ミリーナは一気にダッシュをして、ルークを抜く!!
────5メートル!!
ここでようやくルークがダッシュをかけた!!
────3メートル!!
二人が真横に並んだ!
────2メートル!!
ルークが心持ち早いか!?
────1メートル!!
おお〜!!ルークがミリーナを抜いた!!
────ここでタッチ!!
ルークはフィリオネルに、ミリーナはゼルガディスにタッチした。
数秒の差で先に走り出したフィルさんだが、ゼルガディスがあっという間に追いつく。
(・・・・・ここでわしが負ける訳にはいかん!!)
「うぉ〜っ!!ア〜メ〜リ〜ア〜、ワシは勝つぞ〜!!!!」
フィルさんは雄たけびをあげたかと思うと、一気にスピードアップ!
離されかかっていたゼルにくいつく。
一方ゼルもフィルさんの雄たけびには驚いたようだが懸命に走る。
(・・・・・アメリアはもらう!!)
口に出して思いっきり叫びたい衝動にもかられたが、クールな彼は心の中だけで叫んだ。
なんだかんだやっているうちに残り5メートルとなった。
この時点ではゼルが有利か!?
────3メートル!!
「うぉ〜!!!」
再びフィルさんは雄たけびだ!!
一気にゼルに追いつく!
────2メートル!!
ここで2人は横に並んだ〜!!
ややゼルの方が先を走っているが、たいして変わらない!!
────1メートル!!
ゼルはここで更にダッシュをかけた!!
それに対してフィルさんは────・・・・・・。
ここはやっぱり年のせいかこれ以上はスピードをあげられない様子。
かなり苦しそうな顔だ。
────タッチ!!
一足先にゼルがリナに、遅れてフィルさんがゼロスにタッチした!
二人は一気に走りぬける。
(あ〜ぁ、50mがよかったな・・・・・どっちにしてもゼロスには勝たせないわよ!!)
(さすがリナさん。女の子とは思えないほど早いですねぇ・・・・でも、僕は負けませんよ!!)
思い思いに2人はゴールを目指す。
今現在先に走っているのはリナだ!!
しかい、ゼロスはぐんぐんと追い上げてきている。
このままではそう経たないうちに抜かれてしまうだろう。
─────案の定、ゼロスがリナのとなりにならんだ!!
リナは小さく舌打ちすると、あと40メートルはあるのにスピードをあげる。
それに続いてゼロスもスピードをあげた!
再び2人は横に並んでしまう。
「・・・・はぁはぁ・・・勝たせないわよ!!」
苦しそうにリナが叫んだ。
ゼロスはリナのほうをちらっと見ると、走っているにもかかわらずにっこりと笑って返事を返す。
「僕が勝ってみせます」
そう言うなりゼロスは一気にダッシュをかけた!!
残りは後20メートルもある。
そこまでもつのか!?
(・・・・・ここで追いかけたら絶対にばてるわ。後10メートルしたら!!)
────リナは残り10メートル!!
ここで一気にダッシュをかけてゼロスを追いかける。
ゼロスは3メートルほど前!!
────残り5メートル!!
少しは差を縮めたものの、まだ追い抜く事は出来ないリナ。
ゼロスは余裕な表情で更にスピードをあげた。
(な!?まだスピードをあげられるの?・・・・・・・・でも、まけない!!)
心の中ではそう思ってはいるが体がいう事をきかない。
リナはこれ以上スピードをあげることが出来ない。
(なんでよ!!あとちょっとなのに!!・・・・・負けたくない・・・・まだやれる!!)
無理やりでもスピードをあげようとするリナ。
が・・・・・・・・。
『メタリオム君ゴォール!!』
生徒たちの間で歓声が沸き起こった。
ゼロスもにこっと笑う。
『ここで遅れてインバースさんもゴォール!!優勝は白チームです!!』
アナウンサーの声が頭のなかで大きく響いた。
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