ちびゼロ誘拐事件
<Aバージョン>
グラウシェラーはちびゼロスから少し離れた所に現れた。
これも計画のうちである。
道に迷った人を装って案内してもらうフリをしてそのままさらおうと言うのである。
グラウシェラーともあろう者がなぜこんなちゃちな計画を・・・・・。
いくら見た目は子供でも中身はいつものゼロスなのだから上手くいかないと思うのだが・・。
案外グラウシェラーはおバカなのかもしれない。
「よし、後は話しかけるだけ」
グラウシェラーはちびゼロスの方へ歩いていった。
ちびゼロスが見えると、一瞬ためらいながらも意を決して声をかける。
「や、やあ!何をしているんだい?よかったら道を案内してくれないかな。ははっ、道に迷ってしまったんだ」
はっきりいってめちゃくちゃ怪しい・・・。
ちびゼロスも顔が引きつっている。
「覇王様・・・・。シェーラさんが見たら泣きますよ」
「覇王?だれのことだい?お兄さんはそんな名前じゃないよ」
あくまでとぼけるグラウシェラー。
「そんなことよりお兄さんに道を案内してくれ。ご褒美に飴をあげるぞぉ」
グラウシェラーは持っていた袋から飴を取り出した。
飴を見たちびゼロスは顔が真っ青になる。
「い、いえ。飴は良い思い出がないので・・・」
事情を知らないグラウシェラーは首を傾げるが、すぐにおもちゃを取り出した。
「じゃあ、おもちゃをあげよう。だからお兄さんと一緒に来てくれ」
「覇王様、せっかくのお誘いなんですがゼラス様から頼まれた用事があるので・・・」
そう言ってちびゼロスはアストラルサイドへと逃げた。
「正体を見破るとは、さすがはゼロスだな」
妙に感心するグラウシェラー。
そりゃあゼロスは高位魔族なんだからわかると思うぞ・・・。
「次こそ成功させて見せるぞ!首を洗って待っておれ、はーっはっはっはっは!!」
静かな森にグラウシェラーの声が響き渡った。
帰った後、その姿がシェーラに見つかり泣かれたらしい・・・・・。
そしてちびゼロスから事情を聞いたゼラスは仕返しに行ったとか行かないとか・・・。
さっさと帰ろう Bも見ちゃえ♪
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