あつあつ

<中編>

シ〜ン・・・・・・・・・・
突然やってきた彼に返事をするものはいない。
みんな聞かなかったことにしてるようだ。
もちろん、ガウリイは何も考えてないのだろうが・・・・・・。
が、生ゴミもといゼロスがこれくらいでへこむわけはない!
それどころかこの場の負の感情を貰ってにっこにこ・・・・・・・。
(このぶんだと、まだまだご馳走をいただけそうですねぇ)
ご機嫌のゼロスはこれまでにないほどにっこりと笑った。
まるで天使のように。

魔族がそんな笑みをしてもいいのか・・・・・・・・。
い、いやそれよりもなぜそんな笑みが出来る!?
おそるべし、ゼロス君!!
その天使の笑み(?)を浮かべたまま、一人一人の表情を伺う。
ガウリイは相変わらず溶けているので置いておく。
アメリアは一生懸命忘れようとしているらしい。
正義正義とぶつぶつ唱えている・・・・・・・・。
ゼルは必死に隠しているようだが殺気立っているのはばればれ。
ゼロスは勝ち誇ったような笑みに切り替え、最後のリナを見ようと・・・・。
「おやおや、皆さんどうかしたんですかぁ?顔色が良くありませんよ。リナさんは・・・・
うわぁ〜!!
リナは下を向いている為表情がわからなかったが、髪の隙間からにぃ〜っと吊り上げられた口だけ見えた。
が、それも一瞬だったのでよくわからない。
(い、いや、気のせいですよね)
ゼロスは首をぶんぶんと振ってもう一度リナをみる。
「・・・ふふふ・・・・」
「リ、リナさん?」
おそるおそる声をかけたゼロスにリナは顔を上げ更に妖しくにぃ〜っと笑いかけた。
と思ったのもつかの間、叫ぶ間も与えずにすすっとゼロスに近寄る。
そのまま首をつかんでふふっと笑う。
(い、いやな予感がするんですけど・・・・・・・・・)
「ガウリイ、ちょ〜っとこっち来て
「・・とろ〜ん・・・はっ!!何してんだ、俺。リナ、よんだかぁ?」
リナの一声でガウリイ君復活!!
言われたとおりリナのほうによっていく。
「何をする気ですか?いくらガウリイさんの剣の腕が良くても僕は切れませんよ?」
「そんな事知ってるわよ。貴重な体験をさせてあげようかと思ったの・・・ふふっ」
「で、俺は何すればいいんだぁ?」
リナの横に立って、のほほ〜んと聞く。
リナはゼロスの首をしっかりとつかんで、ガウリイに微笑んだ。
いつもと違うリナの優しい笑顔に、ガウリイは驚きながらも微笑み返す。
そして、いつもの癖でリナの頭をくしゃっとなでる。
リナは顔を少し赤らめて・・・・・・・。
その場にはラブラブな空気が流れる。
「あ、あのう、僕おじゃまみたいなんでそろそろ・・・・・・・」
「まだよ、あんたにもあつさを味あわせてあげるわ!!!」

こうしてゼロスの地獄は始まった・・・・・・・。